溝江玲子『電子書籍』出版のご挨拶

溝江玲子、新刊出版のご案内です。
出版と言っても今回は、紙を製本した普通の本ではありません。
『電子書籍』です。
デジタルブックです。
WEB上からパソコンにダウンロードして、読める仕組みになっています。
インターフェイスは、パソコン上に架空の本箱を入れて、そこに好きな本をダウンロードしていくという、しゃれたモノです。
1回ダウンロードすると、もちろん何度でも読めますし、プリントアウトすることもできます。
今回は、児童書ではなくて、ちょっと大きいひと向けの内容です。
ヤングアダルト、というんでしょうか?
タイトルは、
『遥香、参上つかまつる!』(前編)
です。

お値段は、420円(税込み)

一部だけ立ち読みもできるので、どうぞ。
当然の話ですが、表紙も挿し絵もついているんですよ。
私のイメージしている世界そのままに、さっそうとしてカッコイイ絵を描いてくださったのは、

恋月あまね先生。

ぜひご覧になってくださいませね。

とはいえ、閲覧できるのは今のところウインドウズユーザーのみとのことです。
うちはMacなので、自分の作品を読めないという憂き目に。
(T△T)
早くMacやリナックスにも対応して欲しいです(←要望)。

表紙より
クリックするとデジタル書房のサイトにとびます。
*現在、Windowsのみ対応


『電子書籍』といえば、私は、あの有名なサン=テグジュペリの「星の王子さま」CD-ROMバージョンを思いだします。
それは、岩波書店から出版されていました。
たんに物珍しさだけで、面白さは当てにしないで買ったのですが、これが、たいへん出来のよいものでした。
原作が素晴らしいのは言うまでもありませんが、デジタル絵本ならではの工夫があって、夢があって、深く考えさせられるものが詰まっていて、『電子書籍』の良さを発揮しているものに仕上がっていました。
ここでお見せ出来ないのが、残念です。
しかし。
私も、とうとう『電子書籍』を出版してしまいました。
今回は「星の王子さま」のように音楽つきで、アニメになっていて、というのじゃありませんけれど。
世の中はどんどん進んでいるのですね。
つい数年前まで、コンピューターなんて自分の人生には無関係だと思っていましたのに。
とにかく、溝江玲子のデジタル書籍、第一号、よろしくお願いいたしますね。

第1章 振り分け髪の昔より……より


『遥香、参上つかまつる!』(前編)
溝江玲子 作  恋月あまね 絵 でじたる書房 420円
爽やかな活躍をえがいています。
本文にイラストが7点入っています。
[あらすじ]を以下に載せますので、よかったら、読んでみて下さい。
そして、どうぞご購入を! ハラハラドキドキ、きっと楽しんで貰えると思っています。


でじたる書房はこちらから。


[あらすじ]
家康の甘言に乗せられ滅びゆく大坂城。その落城の夜、霧隠才蔵らと共に奮戦する男装の女忍者、鷹塔遥香[たかとうはるか]。しかしそれは、せめて家康に一矢をむくいたいと思う意地の戦いにすぎなかった。
遥香は秘かに才蔵に想いを寄せていたが、いまだに彼とは結ばれてはいなかった。遥香は、ここで命を落としても悔いはないと思っている。恋しい才蔵と共に滅びることは遥香の願いであった。

第2章 運命の夜 より


城は炎上、崩れ落ちる瞬間火の渦にまかれた才蔵の胸にと飛び込むが、気が付いたとき遥香は現代にタイムスリップしていた。
その時遥香は、邪神由良戸[ゆらと]を現代に呼び寄せてしまったのであった。
由良戸は、豊臣家の埋蔵金の鍵を握ったまま遥香の跡を追ったのだ。由良戸の術と遥香への恋の妄執が、遥香と共に由良戸を現代に来させてしまうことになったのだ。
才蔵に生き写しの野球部キャプテン神宮磨稀也[まきや]の家に、忘れ病をよそおい男の子と思わせたまま、厄介になる遥香。

第3章 忘れやまい より


黒い影のように遥香につきまとう由良戸。
遥香は、野球部監督ヒゲゴジラに見込まれ、ピッチャーとして活躍することになった。遥香の忍者としての修行、卍手裏剣投げが目に止まったのだ。
遥香は現代と過去との狭間で揺れている。
過去の才蔵への想いと現代で巡りあった磨稀也の優しさに心を動かされる遥香は、どのような生き方を選んでいくのか! 
たまた、邪神由良戸の魔の手を振払うことができるのか! 
豊臣家の埋蔵金は? 
忍者の生き方と愛との間に揺らめく遥香の乙女心を描く、ヤングアダルト痛快編!

 

 



2005年4月4日  溝江玲子


玲子のプロフィール

溝江玲子 山羊座で12月27日と暮れも押し詰まった大変忙しい時期に生まれました。
昭和12年、旧満州国奉天に生まれて、上海に育ち、終戦後に大連から引き揚げてきました。もう、戦争はこりごりです。
職業はと聞かれると、答えがいく通りもでてきます。一番格好よく答えると、作家かな。それから、7年前立ち上げた遊絲社(ゆうししゃ)という出版社の代表です。
趣味は読書とお絵描き、素材のページのキャラクターの原画も描いています。
へこんだときに呟く言葉は「人間 万事 塞翁が馬」。これで、幾多の試練を乗りきってきたのです。

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