むすめねこをまつあめのあさ【娘猫を待つ雨の朝】 少しだけ肌寒い雨降りの朝は、娘が待つあの猫もやってくるかどうかわからない。 ベランダを越えて、きっと、跳んでおいで。濡れたうしろ脚をぶるぶるさせても、雨の滴は猫のあとをしつこくついてまわるだろう。 おもしろくなさそうな猫の顔を想像する。 こんなとき、猫のための小さな小さな傘があればいいのにね。
2003年10月9日