読書のティータイム



本いっぱいの文字のように思うぞんぶん顔を近づけ
彼の瞳をのぞきこむ
眼鏡ごしのティータイム
シナモン入りの紅茶は
夢中でカップを温め続けてる
瞳はふたつあるから
それだけで刻々の変化を見逃しそうになるの
どうか消えないで

シャイな彼の不意をつき
手に入らなかった
すべての美しい時間を瞳に詠むとき
ふっくらとした唇が
かすかに動いてる





2004年6月5日

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