春の雨を眺める君は


畳の上にあぐらを組み
春の雨を眺める君は、
僕がまだ眠っていて
自分一人きりでいるつもりなんだな

Tシャツと短パンから
甘く長い手足がニョッキリと出てる
どのくらいそうしているつもりなの?
息が白くなるくらい肌寒いのに
このまま窓を開け放って
僕もまた甘く優しく仕上がってゆく

壊れた雨どいからあふれる雨水の
リズミカルな音
僕が君を見るために


2001年1月4日

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