きみは風の音に崩れ落ちる閉めきった白い棟だった

 



白い棟はもぬけのから
閉めきった窓の奥はどれも
真っ暗
史上最大規模にして最新の洋式公園の敷地内で
きみは大切な何かを保てないだろう
けっして
きみの砂地に月が昇る
かん高い風の響きが新しい模様を砂に描いて
そしてまた
すべてをかき消すのだ








2002年12月17日

ポエムマンガに戻る/ホームに戻る