頭上でトランペットをパヤパヤと鳴らし もぎたての黄色い花束みたく そっと私をなぶってみてよ 扇風機の首が行きつ戻りつするたびにさ パッ パヤパヤ あの日 ひとり理解したつもりで歩いた だいじょうぶ 私の今は 色にふちどられている あのテレビの光の中で 空高く舞い上がれ ……夜ごと蛍光灯のしたで何かを食わねばならないのには 本当にうんざりなのだ 2002年9月16日