ぼくたちをタイムマシンに乗せて彼女が若くなってゆく
手をかざすとほんのりと温かい
きっと時間が
自らの復刻をよろこんでいるのだ
☆☆☆
夜が昇り
朝が暮れた
昨日ぼくたちは赤ん坊になる
すると 見て
涙が冷たい彗星のように
幾たびも頬を駆けあがった
震えるまつげに 腰掛けてゆくよ
瞳を潤わせようとしてね
☆☆☆ ☆☆☆
そもそもの発端めざし
はにかんで彼女は笑うだろう
色とりどりの作物たちが
あまねくすべての種たちと
理由が訪れる以前めざして
過去にかがやく
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
2002年2月3日
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