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ピント合わせ機能もないカメラで私が撮った写真。
たくさんの見事な写真に囲まれて、撮った写真がコレ。
左から奥谷氏、角谷氏、遊絲社玲子氏。
*ギャラリーには、このように喫茶スペースもある。おもむきある陶器の器でコーヒーが飲めるのがうれしい。
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O=この間の全国集会で、お会いした毎日新聞と中日新聞の記者さんが、ゴミの全国集会には毎年参加している人ですが、「この写真の取り扱いは良い。最初こういうきれいな写真があって、あとは凄いゴミの山。ショッキングやなあ」と。
Y=新聞の記事を読まれた方からひっきりなしにお電話がかかってきます。
反響が凄くて、驚いています。
O=これは全国的な問題だというふうに記事に書いてくれています。私自身、実際にそうなのだと思っています。
Y=不勉強だというだけなのかもしれませんが、私などはこれもずっと奈良に住んでいたら、こういう問題にも気がつかなかったのではないかと思います。
児童文学の取材で奥谷さんに出会って、話を聞いて、初めて驚いたという。
K=奈良だけでなく、関西全体で意識が低いような気が、どうしてもしてしまいますね。残念なことですが。ゴミのぽい捨てがきわめて多いです。僕ら上高地へ行くのですが、土地の人たちもよその人たちも、そこを愛しているのですね。
東海をずっと行って中津川から上高地へ入る道すがら、ずっとゴミひとつ落ちていない。関西と比べてこれは何かなと思う。歩いていて緊張感があります。
草を刈っていない場所でもゴミをほかしていない。ついこの間も上高地から高山へ出たのですが、ぜんぜん捨てていない。缶ひとつ捨ててない。本当に感心しますね。
ところが、こっちへ帰ってきたら、このギャラリーの下のほうでもちょっと草を刈ったら、ぽい捨てされた空き缶がいっぱい出てくる。正直言って、意識が低いです。マナーが悪いですね。
Y=この前、うちに直接本を受け取りに見えられた方の話ですが、佐保川のほとりに住んでいらしゃるのですが、夜中に大きな音がして起きてゆくと、川原にテレビが捨ててあるらしいんです。とにかく夜、大きな音がして起きてゆくと、必ずゴミを河原に投げてあるということです。
ほんとうですか?と思わず訊いたんですけど。
K=残念でたまらん。ぼくもプレッシャー与えているつもりなんです。表に出てはゴミを拾ってきれいにして、まずは自分の手の届く範囲から、がんばってゆこうと。
それでも、朝起きたらたまにほかして(捨てて)あって、カラスが来てつついている。しかし、これは誰の玄関先だとか、そういうことは関係ない。ちょっとでも助けになればなと思い、道など掃除をしています。
そこで、空き地の草など機械で刈るとカンカンカーンという音とともに缶が出てくる。これでもましになったほうなんです。ギャラリー わきに建ってるマップのところへも缶が捨ててある。自分さえよければという発想で、車の窓から投げ捨てる。自分の車の中はきれいにして、おもてには、かまわずゴミを捨てるというこの感覚……。
O=それが個人だけのことだけでなく、国全体がそういう……。全体がね。そういう仕組みっていうか、そういうふうになっているんですね。個人の心がけの問題だけだったら良いんだけど、日本全体が、大量生産、大量消費という流れの中で、「あとは野となれ山となれ」というような、そういう気分に浸ってしまっている。日本とか世界とかという大きな問題と、身近な問題と、両面で何とかしていかなくては。
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これがかの有名(?)な産廃富士の写真。
文字通り、ゴミで出来た山だ。
手前に車でも写ってあれば、その山の巨大さを知っていただけたはずだ。
(奥谷和夫氏撮影)
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K=富士山もね、世界遺産になっていいはずなのになっていませんね。
O=最初来たとき、その話をしましたねえ。本来あんな美しい、しかも日本のシンボルみたいな山なのですから、一番最初に世界遺産に登録されてしかるべきだと思うのですが、あれはアカンのやね。結局、投棄されたゴミが多すぎるのです。それで、せっかくユネスコなんか見に来てもこれは世界遺産の対象外!国も、個人ひとりひとりも、もっときちっとやらないと。
K=世界遺産だけでなく、周り全体を守っていかなければ。
家の建築なども昔のものは廃材などは出ない。今は建ててはつぶし、ほかし(捨てる)。
O=昔は、家も壊したら柱などリサイクルした。うちらの家でも柱は表面だけ削ってまた使っている。この2、30年前から全部ガシャッと壊しちゃって、全部ゴミにする。
K=リサイクルできない資材を使うのも問題。和建築は、リサイクルできるもので作っている。極端な例かもわかりませんが、合掌造りなど。
Y=工業製品なども、製品が数年で壊れるように研究開発して(苦笑)いたりするようですね。
O=大量生産のシステムを稼働させ続けるためには、大量に消費し続けなければならないわけです。そのために、壊れやすいものを作っている。
K=必要以上に大量生産しているね。
Y=命を込めて作る、職人芸を残したいですね。
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「大和ゴミ物語」を手にする奥谷氏(向かって右)と角谷氏(左)。立場は違っても、目的は同じ。
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露出も何も考えずシャッターを切った。
そしたらお顔が暗くなってしまって、申し訳ございませんでした。
(^-^;A
フィルムを無駄にしないデジカメが欲しい。
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