とんでいってねこ【飛んでいって猫】 眠る私はどこにむかって飛んでいるの?シーツと私に乗って、行ったところのない場所へ連れてって。青くやわらかい毛皮、金色の瞳は縦長。爪を立てずに優しく私を突っついて、起こしたりしないでね。このままでいさせて、いつまでもよ。 シーツと私に乗って、おまえの行きたい場所へ連れって。お腹が空いたら魚を獲ってみせてよ。無口な気持ち、チャンスを狙っているときのように私によりそう。おまえはすべてを心得ている。 私の心がここに無くても。
2003年5月5日