こいのさかねこ【恋の坂猫】
恋がだんだんと高まっていく気持の坂の斜面で、砂浴びしたり魚をくわえていたりする猫。ふらりといなくなり、どこで何をしているか気になりだすと、誰もがいても立ってもいられない気持ちになる。また、みーみーという切ない泣き声は、聞いた者の胸をギュッとしめつけ、その場に悶絶させてしまうこともある。
追いかけるとたいてい逃げるが、のどをなでてやるとゴロゴロと幸せそうに鳴らす。
つれない態度と気まぐれさは猫のなかでも群を抜いており、『恋猫と恋敵、ふたつ合わせて嫉妬100倍』という怖いことわざもある。