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「老いて育ち盛り」の紹介
若いときダンスを習いたいと思った。お金がなくてダンスなんて高値の花。就職氷河期の時期で、就職できずアルバイトと、今で言う非正規仕事を転々としたからだ。
親元で暮らしていたし、猫の額ほどだけど田んぼと畑があったので、食べるにことかくことはなかったけど、親も現金収入がない。そんなこんなで、ダンスなど夢のまた夢なのだった。
結婚した後も、書かないけどなんやらかやらがあって、ダンスに憧れていたことさえ忘れ果てて生活していた。
ここでちょっと言いたいのだが、一度就職しそこねた者は、まあずーっとアルバイトか非正規でしか仕事が出来ないということだ。実はこれは大変なことなのです。
こんなわたしだが、幸い夫さまが正社員だったので、長期入院の長男などとか色んなことがあったけど、無事に乗り越えてきたわけ。
還暦もずいぶん過ぎた69歳みなったとき、わたしは、「超肥満なので、体操しなくてはダメですよ」とお医者さまに言われてしまった。散歩を提案されたが、ただ歩くだけというのは、続けられそうにないと思った。以前から何回かやってみたことがあるけれど、三日も立たずに挫折していたから。そのとき、パッと若いころダンスに憧れていたことを思い出したのだ。公民館でダンスをやっているという御知らせま毎月ある。わたしはすぐさま公民館に申し込んだのだった。
おっちょこちいであるわたしは、思い立つとパッと飛び込んでしまう。
思いつきでネットで絵本屋さんをやったり、出版社をやることになったり……、韓国語に挑戦したり。
そんなこんなを書いたのが、「老いて育ち盛り」の前編。
後編は、ダイエットに挑戦して、見事理想体型を実現した6ヶ月間の実践記録。この実践は、6ヶ月雑誌に連載しながらの挑戦だったので、達成できて実に大満足。
わたしが日々やった挑戦の数々を書いてるので、軽々と出来るのがいいところだと思います。
ここで忠告ですが、思い描いていた体重、自分が一番よく動いたりするのがいいという体重になったら中止して下さい。
拒食症などになったら大変。痩せ過ぎは健康をそこねてしまうということを分かって下さい。
☆「老いて育ち盛り」 遊絲社(ゆうししゃ)刊
2021年7月20日 溝江玲子
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玲子のプロフィール
溝江玲子 山羊座で12月27日と暮れも押し詰まった大変忙しい時期に生まれました。
昭和12年、旧満州国奉天に生まれて、上海に育ち、終戦後に大連から引き揚げてきました。もう、戦争はこりごりです。
職業はと聞かれると、答えがいく通りもでてきます。一番格好よく答えると、作家かな。それから、7年前立ち上げた遊絲社(ゆうししゃ)という出版社の代表です。
趣味は読書とお絵描き、素材のページのキャラクターの原画も描いています。
へこんだときに呟く言葉は「人間 万事 塞翁が馬」。これで、幾多の試練を乗りきってきたのです。
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