*毎日がユーモラス*(2005.9.20)
サンデー毎日の9月25日号の見出し、見ました?
「小泉「何でもあり政権」で始まる“恐怖のシナリオ”」
言っちゃあなんだけど、この報道も、選挙終わってからじゃあ遅いんだよ。
選挙前に記事にせーよ。
わざとやってるだろ、わざと。
しかし私は、ユーモアを解する人間だ。
夏目漱石さんも言ってる。
「ユーモアのない1日はつまらない1日だ」
夏目漱石さん。あなたは正しい。
ユーモアに休日があってはならないのだ。
つーことで、選挙の翌日から、なんとも頼もしいユーモリスト☆コイズミさんの
痛みに耐えて大増税☆福祉切り捨て☆日本大改革案
が、どんどん発表されておりますね。
投票してくれたみなさまへのステキなプレゼント。
ワーオ!
あれも増税、これも増税と、よくもまあこんなに増税ばかり考えられるものだと感心するけれど、実は、考えているのは増税だけじゃないのよね。
なになに?
消費税の輸出戻し税の還付金、
トヨタ1社で1964億円!>
大企業上位10社で7,727億円!
きゃい☆
一社だけで1964億円の還付金って、大企業にとって夢のような政府だね。
実に楽しい日本大改革。
お金持ちには、心浮き立つ大改革。
ユーモアを解するにも、実にお金が要りますこと。
庶民は税金はらってください。そのお金で、無駄な公共事業を発注します大改革。
(^_^;)
貧富の格差を大きく広げ、あなた勝ち組、私ら負け組。
貧困は、多くの犯罪の温床になりますが、勝ち組はとうに安全な場所でコーヒーブレイク。
勝ち組のお屋敷は警備員つき。
身の安全は「自己責任」でございます。なんだったら、君たちもお屋敷に警備員を配置したらいいじゃない?
「まずお金持ちになりなさい。さすれば、大改革の恩恵がありますよ〜っと」
ザ・ユーモア!
最近、ネット書店BK1が、毎日のように、ジャック=ウェルチの『ウイニング勝利の何とか』という本を奨めてくる。
ここでも
「まず、お金持ちになりなさい」
というわけだ。
でも、こいつ、犯罪者じゃん。犯罪者でも何でも、お金持ちになればそれでいいのか。
それでいいのだ。
バカボンのパパなのだ。
ぜんぶ「自己責任」だからな。
犯罪行為を実行し続けるというリスクをしょって、見事お金持ちになったひとりの男の成功物語! 腐った根性のアメリカンドリーム!
おもしろい!
まだまだ、ユーモア日本大改革は続く。
佐世保でパレード行進していた自衛隊のみなさまが、突然、お買い物客でごった返す商店街をねり歩いたそうです。
自動小銃を担いだまま。
「やっぱり、自衛隊は銃を担いでいてもらわなきゃ。私たちを守ってくれるという安心感が得られる」
などと語るお買い物客。
……ねえ、おばちゃん。
お買い物ちゅうにぶしつけですが、私からひとこと。
その銃口は、国籍に関係なく、
負け組に向けられるってこと知ってる?
ほら、例えば、いまイラクでやっている戦争。
前線にいるアメリカ兵は、貧乏白人&貧乏黒人&貧乏黄色人種&その他いろいろ貧乏人で編成されているよね。
彼らに殺されているのは、イラクの貧乏イスラム教徒、貧乏他教徒、貧乏男に貧乏女に貧乏子ども。
ジャック=ウエルチはそのあいだに、成功物語を出版するわけだ。
じつにユーモラス!!
つーか、北朝鮮や中国の人民軍が、真っ昼間に商店街をねり歩いたら、ワシラ、どう言うよ?
今ごろ、
「北朝鮮コワイ! 中国コワイ!」
って、テレビをひっくり返したような騒ぎになってるはず。
……私の言っていること、わかります?
他人に課す基準を自分にも適用する、って、考えたことある?
自分の姿を鏡に映してみたほうがいいよ〜。
ユーモアの精神が目覚めること、請け合いだ。
今度の選挙で、日本の国会議員の9割以上が、
「憲法変えるんじゃあ」
派になったようで、これはあんまりユーモラスじゃないなあ。
そんなに戦争して、金もうけしたいかねえ。
国会議員が10人いたら、そのうちの9人以上が、
「戦争〜くれ〜。金〜くれ〜」
って、
バタリアン化してる
ということだもん。
(;^-^ゞ
有権者の9割がバタリアン化してるわけではないのに、この投票結果。
小選挙区制のマジックだよ。
多数決は民主主義とイコールじゃないけれど、
小選挙区制度ちゅうやつは多数決ですらないんだもんな。
民意というものが、極限的に反映しない選挙制度。
死に票をたくさん生みだすように考え抜かれた、ユーモア感覚の極北☆小選挙区制度。
ドイタカコさん、あんたは、とんでもないことをしてくれたもんだ。
日本政府は、今や、『バイオハザード3・ラスト エスケープ』国会議事堂版。
でもな、物は考えようだよ。
日本の極端な右傾化が、結果的に、アジア全体の団結をうながすかもしれないと、私は考えているのよ。
世界第2位の軍事力を誇る国家が、ゾンビ化して
「戦争じゃあ。戦争は金になるんじゃあ」
とブツブツ言っているわけなんだから、よその国にしてみれば怖くて仕方がない。中国とか韓国とか、夜も眠れんのとちゃう?
ちなみに、中国も韓国も、北朝鮮のことは、ちっとも怖がってませんよ。ほっといたって餓死者がでているような国が、戦争できるわけないじゃん。
国中が『螢の墓』状態なのが、今の北朝鮮だ。戦争、無理無理。
アジア各国が今、心底恐れているのは、日本であります。
「戦争したい〜。金もうけしたい〜」
とブツブツつぶやく、全身武器で固めた金持ちの隣人、日本。
「軍備こそ最大の福祉」
などと首相がおたけぶ日本。
日本の軍事力は、アジアでは飛び抜けている。日本がその気になれば、韓国も中国もひとたまりもない。日本がやばくなったら、大親分のアメリカ合衆国もひかえてるし。
アジア各国が自国の防衛計画を考えた場合、
日本に対して、アジア全体が一致団結するしかないはずだ。
これは私の想像にしかすぎないけれど、そうなったら、いいな、と。
日本国民は、政府のファッショ大改革の末、地獄の釜をのたうつような暮らしを余儀なくされるだろうが、それでアジア全体の民主化がすすめば、プラスマイナスで、プラスの方が多いことになるわな。
視点はいつもグローバルに、じゃよ。
世界各国の報道機関は、選挙後、
「コイズミさんおめでとう。でも国民は、自殺的とも言えるような、とんでもない選択をしてしまいましたね」
などと報道している。
日本の報道機関がこれらの記事を紹介するときには、うしろの記述がカットされて、
「コイズミさんおめでとう。おわり」
になってしまっていて、この種のユーモアは、実に日本的だ。
*あなたが腸から出血しなくてもよい理由*(2005.9.14)
腸から大出血しました。
(;^_^ A
いやあ、昨日病院の待合室で観たテレビ選挙報道がいかんかったな。
ナイーブな私には耐えられなかったんだよね。
実に繊細に出来ておるのう、わし。
選挙戦の結果ではなくて、メディアが国民をファシズムへと駆り立てるさまが、めちゃくちゃに怖かった。あんな恐ろしい目にあったのは、はじめてだったね。
(;^-^ゞ
ナチスやその他の連中の、メディアコントロールについての書籍はこれまで読んできたし、映像も見てきたけど、
自分が実際にその場にいあわせる恐怖は、これは格別だったわい。
ここに、りぼん・ぷろじぇくと著の『戦争のつくりかた』という本がある。
私が昨日見たものを、的確にとらえた一文があるので、ご紹介しよう。
これだ。
「人のいのちが世の中で一番たいせつだと、
今までおそわってきたのはまちがいになりました。
一番たいせつなのは、「国」になったのです。
テレビではそれを、「新しい有権者像」という表現で、もちあげていた。
テレビの言うには、今までの有権者は、狭い地域と自分自身のことしか考えていなかった。しかし、これからの新しい有権者は、日本と日本の未来を考えて投票するのだ。有権者よ、日本を変えよ。
そこに、音声が重なる。
「○○○○日本、○○○○日本!」
民衆の晴れやかな顔。
日本の未来を考えるとは、具体的にはどういうことなのか、テレビはあえて触れない。日本を変えるとは、どの方向に向けて変えるのか、それも語らない。未来を考えたり日本を変えるのは、政府やメディアであり、国民はそれを、「自由意思」によって支持すればいいのだ。それが、「新しい有権者の姿」なのである。
「○○○○日本、○○○○日本!」
コイズミ革命の検証もいっさいなされない。彼が何をし、そして何をしようとしているのか、それは国民が知る必要のない事柄だ。彼が改革をする。なにかうまくいくらしい、と国民は感じていればいい。彼の改革は、日本と日本の未来を考えてのものなのだから、国民はそれを信じていてさえすればいい。
あなたが改革を支持すれば、それはあなたが、日本の未来をうれう、新しい有権者であることを意味する。支持しなければ、あなたは、自分のことしか考えない、古くっさい有権者であることだろう。どちらを選ぶか、それは有権者の「自由」である。
「○○○○日本、○○○○日本!」
こんなテレビ放送、ありえんだろう!!!
ところが、ありえたのだ。
実際は、もっとひどい内容だったが、思いだしただけで出血するので、パンツがなくなってしまう(笑)。
「新しい有権者」のかたが私の日記を読んだら、さぞかしご立腹になるだろう。改革断行、を心から信じてらっしゃるのだから。
しかし、私は、あなたたちのことがうらやましいと思っているのだ。
これから日本を襲うであろう未曾有の大崩壊から安全でいられるのは、財界と政府の人間だけだ。
私もあなたも、奈落の底に真っ逆さまに落ちていくことはおなじだ。だけど、最後の瞬間まで、あなたは少なくとも、幸せな夢を見続けることができる。
私は、腸から出血し続ける。
(;^-^ゞ
テレビ局の使う「自由」「選択」は、単なる人心コントロールのための道具でしかなくなっている。
私たちが実際に自由である必要はない、
自由であると私たちが思い込んでいればそれでいい、
と、メディアは考えたのだ。
改革で暮らしが良くなると思い込んでいればいい、血を流す国際貢献で出兵をするほうが良いと思い込んでいればいい、幻想だけを両手いっぱいに抱えて、幸せであればいい。
昨日、テレビは私たちに向かって、そう訴えていた。
……。
だんだん、話が重くなってきたね。
(;^-^ゞ
しゃーねえわなあ、事実は事実として受け止めないとなあ。
それにワシも、血がなくなってきたのよ。
(;^-^ゞ
さあ、みなさん! このままだと、血がどどもれで、私の体内の血液がすっからかんになってしまいますよ。
私の健康のためにも、力を合わせて、平和を取り戻そうじゃございませんか!(笑)
まだまだ、やれることはいっぱいあるって!
岩波ブックレット『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』を引き続き読んでいる。
このなかから、作家の井上ひさし氏のお言葉を引用してみよう。
「戦争で儲かったり、偉くなったり、勲章をもらったり、工場を建て増ししたりする。そういうひとはごくわずかですよね。たいていのひとはみんな不幸になります。どうしてそんなに金を稼ぎたいのかよくわかりませんけれども、一部のひとたちが一生かかっても使い切れないぐらい大もうけするために戦争を起こす。」
オイラとおんなじことをおっしゃってるよ、井上ひさし先生。
オイラって、なかなかいい線いってるのかな。自信が出てきたよ。
最後に、池田香代子さんが、V=E=フランクル『夜と霧
新版』を訳したさいによせた文章に、リンクします。
なかなか面白いよ。
V=E=フランクルって、『それでも人生にイエスと言う』もそうだったけど、読んでて不思議な勇気が湧いてくるんだよね。
「この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。(
『夜と霧』p.145 )」
だそうです。
実際の強制収容所の内部で、最後まで人間であろうとし、周囲の人々にも人間であり続けるよう励まし続けたフランクルの言うことには、重みがあるね。
人間は、かくも偉大なり、じゃよ。
私がガス室に送られるまでには、まだまだ時間がある。
私たちは、別の未来をつくりだすことができるのだ。
*あなたが手首を切らなくてもよい理由・日本版2*(2005.9.13)
今度の選挙の結果をバッハの『マタイ受難曲』に重ねて感じ入っていたのは私だけではなかったようです。
そう言えば今日は9月の13日。
苦しい13階段
なんて、ぜんぜん笑えないよね。
(^_^;)
昨日は、定期検診で病院に行く日だったのですが、いやあ、待合室のテレビの音声にはまいりました。
それはまさしく、狂気としか呼べない代物。
とてもじゃないけど、ここにそれを再録する気力も、根性も、いまの私にはありません。
診察室に呼ばれるまでの40分間、待合室でテレビの音声を聴きながら、私が感じていたのは、底なしの絶望でありました。
名前を呼ばれ、私はふらふらと診察室にはいっていきました。それから、お医者様と向き合うようにして診察台の上に座り、深いためいきのあと、私はこのようにつぶやいておりました。
「ヨーロッパでナチスが台頭してきたときも、今とおなじような雰囲気だったんでしょうね」
何ということをしゃべっているのでしょう。
しかし、そのときの私は、テレビ放送の音声に完膚無きまでにたたきのめされて、頭痛・吐き気・パニック・極度の挙動不審という状態でございました。それで思わず、つぶやいてしまったのです。
お医者さまは、さぞかしめんくらったでしょうね。
(^_^;)
お医者さまは、私の顔をぱっとのぞきこみ、それから、静かにこうおっしゃいました。
「ぼくも、そう思います」
私たちは今まさに、民主主義が自殺する瞬間に立ちあっているのかもしれません。
ハンス=ケルゼンさんは、言いました。民主主義は自殺できると。私たちは、選挙制度という民主主義的手続きでもって、民主主義の息の根を止めようとしているのかもしれません。
ナチスが政権をとったとき、まっさきにワイマール憲法の機能を停止したように、彼らも日本国憲法改正を言いたてることでしょう(もう言ってる)。そして、そんな彼らに投票したのは、国民なのです。
だけど、まだまだ多くのひとびとが、平和と民主主義のために、がんばってる。
目の前のお医者さまだって、そのひとりだったわけです。
この民主主義の船が、海底深く沈むというなら、船と運命をともにするしかない。だって、しかたがないじゃん。
ハンス=ケルゼンさんは言った。
「いつの日にか、民主主義の旗がふたたび浮上することを信じつつ」
……このあとの文句は、
「今は海底深く沈むのみである」
となるんだよね。
(;^-^ゞ
これじゃあ、元気でないか。
岩波ブックレット『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』から、映画監督の井筒和幸氏のお言葉を引用してみよう。
「(憲法を変えると)
どんどん右回りの蚊取り線香みたいな国になって、火がついたまま最後までいってしまうからね」
うまい! 座布団1枚!
なんか、めちゃくちゃリアルな映像が頭んなかに浮かんだよ。
*あなたが手首を切らなくてもよい理由・日本版*(2005.9.12)
選挙の結果が、出ましたね。
……。
まあ、そんな、死にそうな顔しないで。
(^_^;)
未来に悲観して手首を切ったりしたらダメですよ。
郵政民営化ともなれば、国民の暮らし、特に地方の方々の暮らしは、がったがたになるでしょうが、なんとか、耐えましょうね。
でも郵政民営化は、まだいいですよ。民営化した当初は外資が入ってきて、つかの間の栄華を誇るでしょうからね(そのあと、地獄が待っておりますが)。
老人福祉切り捨て、教育費切り捨て、サラリーマン増税、その他もろもろ、どうしよう。
自己責任でなんとかしてください、が、連中の合言葉。彼らの使う用語としての自己責任は、無責任と同義語なんですよね。
連中は、国民の暮らしのあれもこれも切り捨てようとしてますから、生き残るだけで、実に大変です。
(;^-^ゞ
……。
たしかに、これが現実です。
でも現実は、変えられる。
私たちは、ノーを言ったわけです。その声が、もっともっと大きくなれば、いつか現実は変えられるはずです。
……しっかし、テレビの影響力って、すごいんだなあ。
(;^-^ゞ
テレビは、国民にどんなことだって信じ込ませることができるんだなあと、つくづく感心した次第。
昨日のテレビで、
「日本ほど税金の安い国はない」
なんて言っていて、私ひっくりかえりました。
確かに安いよな、
法人税は!
(´▽`;)
「日本は世界有数の福祉国家です」
の発言で、私さらにひっくりかえって、もとに戻りました。
日本が世界有数の福祉国家なら、スウェーデンはなんなんだ?
天国か?
(´▽`;)
実際は、先進諸国のケツっぺたのほうなんだけど、テレビ局はそれを知っていて、平気でウソをつく。国民は、それをぜんぶ真に受けるのな。
海外のマスメディアは、
「日本は発狂した」
と連日報道しておりますが、暮らしている私たちは、そんな呑気にも言ってられません。
ただな、くじけちゃいかんよ。
連中を見てみ?
「戦争で金もうけ」の一念で60年間も地道に活動し続けて、この狂気の日本を作り上げたんだぜ?
ローマは1日にしてならず(笑)。
ここは、連中のしぶとさを見習おう。
1回の選挙でくじけてたらダメよ。
南米なんて、ついこのあいだまで、民主化しようとするたんびにアメリカに介入されて政府を転覆されて、
「アメリカが存在するかぎり南米の民主化は不可能」
と言われていたんだもんね。
選挙で勝ってんのに、民主化できないんだぜ、当時の南米のひとたちは!
ところがびっくり、今じゃあ、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、あのチリまでが、どんどん民主化してますよ。
平和への道はけわしく遠いけど、きっと、実現できる。
ダメだったら、それまでよ、ということで。
だって、どうしようもないもんな。
♪運が悪けりゃ死ぬだけさ♪ ♪死ぬだ〜けさ♪
(;^_^ A
私たちがノーを言っているのは、死よりも悪い運命に対してだけどね。というわけで、死んだってだめなんだよね。
生きて、なんとか、運命とたちむかわなくちゃな。
つーか、明るく振るまうことだよ。
大丈夫。
どんなことでも、いつの日にか終わるんだからさ(余計元気が出ないよね、こんなこと言われても)。
(^_^;)
とにかく、正視できないまでにひどい状態だけど、いいニュースもあるよ。
政党助成金を受け取っていない政党、日本共産党が、いっこ議席を増やしているぞ! これは、なかなか嬉しいニュースじゃないか?(と思ったら、比例代表の特別ルールによって1コ減らされてしまった。なんだよそれ)。
社民党も議席を増やしているぞ。なんかあやしいところもあるけど、社民党も改憲反対の立場の政党だ。自民圧勝の影で、戦争反対のふたつの政党が、ちびっと票を伸ばしていることに、注目しましょうよ。
な、少し、元気が出たろ?
海外のマスメディアに
「日本が正気に戻りました」
と言ってもらえる日まで、がんばりまっしょ。
(^_^;)
しかし、マスメディアをなんとかしないと、今の日本は、どうもこうもならないね。
何十万人という人間に、とほうもないデタラメを、一瞬にして信じ込ませてしまう破壊力をなんとかせにゃなあ。
ということで、本日聴いていただく曲は、バッハの『マタイ受難曲』でぃす。チェゲラ(突然DJふう)。
タイトルでおわかりのとおり、『マタイ受難曲』は、キリスト受難の物語を音楽にしたものでございますYO!
「わてら、キリストなんて知りませんねん」
とニワトリが鳴くまでに3度も言った弟子のように、
「国民の知る権利? なんのこってすかいな」
とうそぶく大手マスメディアにお送りする、歴史的大名曲です。チェキダウ。
指揮は、リヒターで。
泣きなさい。
泣いて、懺悔なさい、YO〜。
チェキダウ。
*苦情はあちらへ*(2005.9.10)
先日、私の日記を読んだある方から
「「軍備増強こそ最大の福祉」とか、「今度戦争するときには断じて負けないという誓いを新たにしないといけない」とか、いくら何でもひどいと思います。言い過ぎです」
という意味のメールをいただきました。
お忙しいなか、私の日記などに目をとおしていただきまして、ありがとうございます。
……でも〜、申し上げておきたいのですが、
「軍備増強こそ最大の福祉」
と発言したのは、私じゃなくてコイズミさんですからね。
(^_^;)
「今度戦争するときには断じて負けないという誓いを新たにしないといけない」
と語ったのは、民主党のニシムラさんです。
なので、苦情は私にではなく、コイズミさんとニシムラさんにおっしゃってあげてくださいね。
(;^-^ゞ
えーと。ちなみに。
郵政民営化すれば、1300億円の黒字が500億円の赤字になる、と国会で発言したのはタケナカさん(この場合の「民」は「民」草ではなくて、「民」間企業のことなのね)。
政党助成金という名目で税金をパチって、それを政党運営費にあてているのは、日本共産党以外の各政党。
ということですので、どうかこれも、ワタクシに苦情を言わないでね。
「日本は極端な民族主義へ進もうとしている」
と言ったのは、国際的な英字新聞、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(ほか、その他大勢の海外の新聞各社)。
苦情を申し立てるのなら、どうぞ、どうぞ。
「憲法九条を守ると言っても、現実には自衛隊がイラクに派兵されています。なのに、あなたのように憲法にこだわるのは、非現実的で間違っていると思う」
というメールもいただいております。
なるほど、あなたはそのようにお考えになるのですね。
でも、私は、別の考えかたをしてしまうのです。
つまり、現実って何だろう?と。
例えば、現実社会では殺人事件が頻繁に起きているわけですが、にもかかわらず、殺人を法律で規制しつづけております。これは、非現実的で間違っているんでしょうか。
酔っ払い運転が後を絶たないのは、酔っ払い運転を取り締まる道交法が間違っているんだと主張するのが、現実的ということなのでしょうか?
言っていること、わかります?
私たちの自衛隊は、日本国憲法の条項を無視し、国の法律をやぶって、イラクにでむいているわけです。
そのとき、私たちは、
「法を破るのは、法があるからだ」
と、こう主張しているわけです。
現実には、ニューヨークのセンタービルに飛行機が突っ込んだわけですが、飛行機をビルに突っ込んでもいい法案、を作ってもよかったわけですよね。だって、これこそ、現実でしょ?
でも、
飛行機をビルに突っ込んでもいい法案なんて、誰も作りません。
なぜなら、飛行機をビルに突っ込ませるなんてことは、人類共同体に対して、あまりにも破壊的な行動だからです。
確かに、ニューヨークのセンタービルに飛行機が突っ込んだとき、ビン=ラディンは巨万の富を手に入れたでしょう。しかし、人類全体という視点から眺めれば、あまりにも破壊的であり、公共の利益に反する行為であったことは、これは明白です。
ビン=ラディンのもうけのために、あのような破壊行動をゆるすことはできない、と、私は考えてしまうのです。
それと同様に、
大企業と一部のお役人のお金もうけのために、戦争という破壊行動を許していいとも私には考えられない。
そういうことです。
ニューヨークのセンタービルに飛行機が突っ込んだり、日本がよその国に戦争をふっかけたりすることは、法によって規制されるべきだ、と私は考えます。
その法が、日本国憲法第九条なわけです。
戦争による大企業のもうけと、人類全体が被る被害、損害とがつり合っているとは、少なくとも、私には思えない。
だから、改憲反対。非常にわかりやすいでしょ?
本当のことを言うと、連中は、戦争がしたいわけではない。だけど、この世でもっともウマイもうけ話が戦争である以上、彼らは、なにがなんでも戦争をしなくてはならないと考えるのです。
彼らは、金になりさえすれば、何でもいいんです。彼らは、自分のお財布の中身にしか関心が持てないのです。
私は最近、イヨネスコの『犀』という劇のことを思いだします。
ベケットの『ゴドーを待ちながら』と並ぶ、不条理劇の傑作ですね。
ある日、理由もなく突然、街の通りを1匹の犀が走り抜けます。人間が、犀に変身したのです。
次々と犀に変身していく人間たち。最初、主人公と友人たちは笑って眺めているのですが、ひとびとはどんどん犀に変身していき、気がついたときには……。街は犀に埋め尽くされておりました。多数派になった犀は、突如として、主人公に襲いかかり……。
イヨネスコの描いたこの犀は、当時ドイツで急激に台頭し始めたナチス党を指していると言われております。
極端な民族主義と極右思想をがなりたててまわるナチスのことを、ツノを振り立てて突進するグロテスクな犀に見立てているとの説です。(イヨネスコは否定していますが、どう見ても、そうだよなあ)。
私たちも、最初は、この手の連中を笑い飛ばしておりました。『犀』の主人公のように。だって、連中の他愛ない右翼思想など、まともには聞いておれないじゃないですか。
いま思えば、その油断がいかんかった。
気がつけば、連中は政府や財界、大手マスコミまで手中に収めてしまっていたわけです。
犀が、街の通りを猛然と走り抜けております。昔はただ笑い飛ばしていたのですが、今そんなことをすれば、猛然とバッシングされて、ツノのひとつきに悶絶してしまうわけです。
イヨネスコが見たドイツの風景に、デジャヴ!
(^_^;)
でもね、それでも、人間は一歩ずつ前進していると思う。
イラクへのアメリカ軍侵攻に対する、世界市民の反対運動は、なんと侵攻開始以前からはじまってました。
反戦の意識が世界のひとびとに深く根差しているからこその、反対運動だったわけです。
現実は、変わる。
変えられる。
希望を失わずいきまっしょい。
さて。
おまえは、はっきり書きすぎる、という苦情もいただいております。
それは、確かにそうかも。
(^_^;)
でも、はっきり書かないと、わかんないでしょ?
わからないようにお茶を濁した文章を書いても仕方がない。
わかることから、はじまるんだからね。
若いひとに、
「もうすぐ日本も戦争しちゃうかもしれないよ」
と言ったら、なんと返事したと思う?
「そうなっても、ワタシ、戦争には行きませんから」
……。
(。-_-。)
「サラリーマン大増税だって」
と別のひとに言うと、
「オレ、サラリーマンじゃないから」
……。
別のひとに
「老人福祉の切り捨てだって」
と言うと、
「年寄りなんて知るかよ」
……。
「教育費、切り捨て? 子どもいないから」
「障害者の支援を切り捨て? 関係ないから」
etc.、etc.
えーと。
わかることの大切さ、つくづく感じた次第でございます。
最後に、ジョン=ダンの詩の1節を引用したいと思います。
「いかなるひとの死もわれを傷つける。
われもまた人類の一員なれば。」
*みなのしゅう!*(2005.9.8)
ここで、突然ですが、ニュースの時間です。
「♪ザーンカザンザンザアア〜ン! 花のアナウンサア〜〜〜アア〜〜♪」
(↑プリンプリン物語で出てくる変なアナウンサー)。
日本政府が総力を上げて取り組んできた「国連安保理常任理事国入り」でございますが、すっかり暗礁に乗り上げている模様です。
自他共に認める「世界ひとりぼっち」状態の日本でありますので、だれも推薦をしてくれないのであります。
♪ザーンカザンザンザアア〜ン! ♪
「どうして誰も日本と友だちになってくれないの?」
となげく日本政府に、ドイツのフランクフルター・ルントシャウ新聞は、こう答えております。
「小泉純一郎首相は、日本に平和主義を義務づけている憲法条項を、不快な束縛と考えているもん」
平和を不快だと感じるような、そんな国と友だちになるかいな、と。
よその国は、多かれ少なかれ、平和が好き。
平和を軽んじるような国とは、危なくてお友だちになんてなりたくないのですって。
……日本のお友だち、いなくなっちゃった。
コイズミさんをはじめとする日本政府のお偉いさんたちが、憲法の平和主義を不快だと考えるのはなぜか? それはもちろん、
戦争がしたいからだ。
戦争で、お金もうけがしたい。戦争ほどもうかる商売はない。ああ、戦争戦争、どうしてあなたは戦争なの? 戦争のことを考えただけで、熱い想いに胸が張り裂けそうだ。
だけど、日本の憲法には、平和を義務づけた条項があるの。ああ〜、戦争へのこの強い想い! 寝ても覚めても、戦争とお金のことばかりが脳裏をよぎるの。もう憲法が憎い!
私と戦争を切り裂く、日本国憲法九条が、憎いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜!
どうか神様、私たちに戦争をさせてくださいィ〜!
ワォ〜〜〜ン! キャンキャン、く〜んく〜ん、ヒーンヒーン…………グルルルルル……。
……こういう感じですかね、今の日本政府。
こんな国とお友だちになりたい国なんて、まあ、ないだろうなあ。
………。
♪ピンポンパンポン♪
花のアナウンサーの、業務連絡ウウウ〜!
日本国内のみなのしゅう!
とーちゃん、かーちゃん、恋する男の子、恋する女の子のしゅう!
じいちゃん、ばあちゃん、こどものしゅう!
日本国籍を持っているひと、日本国籍を持っていないしゅう!
肌の色が白かったり黄色かったり赤かったり黒かったりするしゅう!
赤ん坊のしゅうに、天国や地獄にいらっしゃるしゅう!
♪ザーンカザンザンザアア〜ン! ♪
ただ、平和のためだけに、力を合わせるときがやってまりました。
死よりも悪い運命に、正面切って向かい合うときがやって来たのであります。
ジョン=レノンもpower to the ピーポーと言いました。
連中は想像を絶するほどのお金持ちだし、権力を握ってるし、マスメディアを手中にし、揚げ句の果てにとんでもない悪党でもあります。お金もうけというわかりやすい目的があるから、団結力もメチャクチャ強力だし。
……現実を変えるのは難しいかもしれんね、ぶっちゃけた話。
だけど、顔を上げな、水っぱなをふきな。
ナウシカのラストじゃないけれど、こんな悪党どもにすがって生きのびて、なんになりましょうや。
戦争のために死ぬなら、
平和のために死んだほうが、心やすらかつーもんだ。
……そりゃ、死ぬのはいやだけどね。
でも、従軍した私が銃で撃ち殺す相手は、誰かのとーちゃん、かーちゃん、誰かの恋する男の子、恋する女の子なんだ。
日本国籍を持っているひとだろうが、日本国籍を持っていないひとだろうが、肌の色が白かったり黄色かったり赤かったり黒かったりしようが、そんなこと関係ない!
みんなおなじ人間じゃん!
連中の金もうけなんて、知るか!
赤ちゃんも、あの世にいるご先祖さんもどうか、力を貸してくんなませ。
オイラ、思うんだよ。
アメリカ大陸に乗り込んできたヨーロッパ人たちは、そこに住んでいた先住民たちを実質上、絶滅させた。
今でも、アメリカ大陸はコロンブスが「新発見」したことになっている。
先住民は完全に無視。あれは「新大陸」だったのだ。
彼らはそこで、彼らにとっての理想の国家を建国することになる。
アメリカ大陸における
先住民の権利を認めることは、(白い肌の)アメリカ国民が、自虐史観に染まることになるのだ。
ヨーロッパ人たちが乗り込んでくる以前の先住民のひとたちの、美しく豊かな暮らしぶりは、今は、数少ない文献に認められるだけだ。
わずかに生き残った先住民たちは、居住区というところに押し込められ、アメリカ政府に「保護」されている。
そして、私たちの運命が、このアメリカ大陸の先住民たちと、ほぼおなじものになるとしても、それはしかたがない。
「美しく豊かな暮らし」を夢見ることを、私たちは止めることができない。
それは、力ではなく、ある種の弱さだろう。美しい花は、ちょっと乱暴に扱っただけで、簡単に散ってしまうものだ。
それでいいのだ。
私たちはけっして闘わず、何度も何度も、新しい生きかたをはじめようとするだろう。
状況は切迫しているが、焦っても、どうしようもない。
「咲かぬなら 咲かせてみよう なんとやら」
では、この花は、咲く前に枯れてしまう。
「咲かぬなら 咲くまでまとう」
だ。
「咲かぬまに 殺してしまえ なんとやら」
と叫ぶ連中に、すべてが抹殺されてしまうなら、それがこの地球の運命だったのだと、あきらめよう。
私は、連中にノーと言い続けるしかない。
もちろん、まだまだ、悲観する必要はない。
選挙制度は、かろうじて、生きている。
私たちは、投票によって、私たちの未来、生きていきたい方向を表明することができるのだ。
--☆
日記、また長くなったなあ。
(;-_-ゞ
ちょっとコーヒーブレイク。
オイラもこれでけっこう必死なんですよ。悲壮感たっぷりに、戦争なんてごめんだって、思ってるんですよ。
休憩中で何なのですが、いつもお世話になっている編集のベテラン、Nさんのサイトのご紹介。その名も
『憲法を守ろう、活かそう』
でございます(トップがちょっと重いよ)。平和を守ろうの心意気で、憲法9条の素材などが置いてあります。
Nサンも、日本の政治状況をオレオレ詐欺に重ねてご覧になっていたのね……。
--☆
『報知高校野球』という雑誌の9月号を、今ごろになって読む。
なぜ高校野球雑誌などを読むのかというと、ひぐちアサせんせのコラムが連載されているからだ。
ひぐちアサせんせの書いたものなら片っ端から目をとおす、けなげなファン。
f ^ ^ *)
といっても、発行されてからいく日もたっているんだけどね。
「この文章を書いている時点では、まだ甲子園大会は1回戦の半ばです。」
とひぐちアサせんせはおっしゃっているから、ネタ的には、ずいぶん古い記事だ。
コラムのタイトルは、
『8月15日、甲子園で黙祷します』
だ。
本屋さんで雑誌を広げ、このコラムタイトルを見つけたとき、不意に涙がこぼれそうになった。
ひぐちアサ作品の根底にある、
人間を愛してやまない気持ち、愛してしまうがゆえのぼくとつさ
が、このタイトルによく出ていると思う。
お金のためでなく、見栄のためでもなく、主義主張のためでもない。人間が大好きでたまらないという彼女の気質に、彼女自身がどこまでも誠実でありつづけるがゆえの、甲子園での黙祷なのだろう。
「若い健康な身体を、スポーツという楽しいことに使えるのが、どれだけステキなことか。また、スポーツに夢中になる選手を見て、元気をもらい、感動をもらえる幸せを、あらためて思いました。」
9.11のニューヨークでのテロ事件があったとき、漫画雑誌アフタヌーン誌上で、
報復攻撃に反対の意を真っ先に表明していたのが、ひぐちアサせんせだった。
いや、9.11のテロ事件について、何かしらの意見を述べていたのは、アフタヌーン誌上では、ひぐちアサせんせだけだった。
他の作家さんたちは、世界を揺るがせたあの事件をまったく知らないかのようにふるまっていた。
当時、ぺーぺーの新人漫画家さんだったひぐちアサせんせが、なにかしら政治的と考えられる発言を行うことは、それなりに勇気のいったことだと思う。
もちろん、漫画家が9.11のテロ事件について、何かコメントをしなくちゃいけないということはない。彼らの仕事は、漫画を描くことだからな。だけど、これ以上無実のひとびとの血が流されるのが、彼女は我慢できなかったのだと思う。
ひぐちアサセンセの報復攻撃反対のコメントは、確か、『ヤサシイワタシ』の連載最終のひとつ前の号だったはずだ。
バックナンバーを確認すると、記憶どおりだった。
当時の私は、コメントを読み、
ひぐちアサせんせがいとおしいとさえ感じた。
なんて書くと、趣旨があさってに跳んで、ややこしくなるかな。
(;^-^ゞ
えーと。
ひぐちアサせんせの、ひとを愛する気持ちが、伝染したんだよ。世界は愛するにたると、私のようなペシミストも感じることが出来たわけだ。
愛は、伝染するんだな。
ひとを愛すること、大切なひとを失った悲しみすら、政治的に利用することしか考えられないひとたちが運営するこの日本社会で、ひぐちアサせんせのようなひとは、あまりに無防備すぎて、実に生きていきにくいはずだ。
だけど、それだけに、ナニモノにもかえがたく、貴重なんだと思う。
……なんて、ホメすぎかなあ。(ファン高じて自己同一視してしまい、突如、謙遜の気分が沸き上がってきたりして)。
(;^_^ A
日本政府と財界は、声も高らかに、戦争したい、戦争したいと叫んでいる。
ひぐちアサせんせは、とつとつと語っている。
「この原稿が終わったら甲子園へ行ってきます。今年は、8月15日正午の黙祷を甲子園でしようと思っています」
*ちり・あくたな予感がします*(2005.9.7)
昨日の日記を読んでいただいたあるかたから、
「『プリンプリン物語』のルチ将軍って誰ですか?」
というメールをいただきマシタ。
1979年から3年間放映されたNHKの子ども向け人形劇なんだけど、そうか、最近の若い子は知らないんだなあ、プリンセス・プリンプリン。
花のアナウンサーも007変なキブンも知らないのか。
年齢、感じるなあ……。
(;^_^ A
わざわざ私の日記を読んでくださる奇特な方のために、えっちらと検索しまして、このようなプリンプリン・サイトを発見しました。
どぞ。
土下座プリンプリンのGIFアニメが、Yoko
YAHAGIテイストなのも、個人的に好みだったりしまっす。
ちなみに、
♪世界で一番 優れた民族 アクタ アクタ 共和国♪
のルチ将軍は、このような人物。
チリのピノテェトをモデルにしていると言われており、アクタ共和国の国名も
チリ・あくた(塵芥)
から来ていると言われております。
……ハッ! むむ!。
「るーるーるーるー! 予感! 予感がします!」 (←プリンプリン物語のキャラクターのひとり、火星人は、予知能力があるの)
「るーるー! 予感です! なんか、英国はBBC放送あたりが、最近の日本をモデルにしてこの種のクレイアニメ作りそうな予感がします! エッサホイ!」
♪世界で一番 優れた民族 にほん にほん てーい国♪
某コイズミさんはまるで、伝説のルチ将軍に負けじとばかりに、
「軍備増強こそ最大の福祉」
を合言葉に、年間給与の二ヶ月ぶんを徴収するサラリーマン増税を発表しております。
げぶっ!
年間給与の二ヶ月ぶんの年貢。
なんちゅう、アコギなお代官様じゃあ!
いやあ、まだまだ。並のアコギじゃあ、改革の名がすたるぜ。
コイズミさんは、2007年までに消費税の税率をアップする、と言っておられます。
ごぶああ!
大企業の法人税はどんどん下げるのに、どうして庶民の税金ばっかりあげるんじゃあ!との問いかけに、コイズミさんはこう答えております。
「(大企業は政治家の)金の卵だから」
どっひいー!
せめてもうちっと、国民に対して可愛らしいウソをついてもよさそうなものなのに。
つーか、金の卵とは、ウマイこと言うなあ。ええ、おい?
大企業は献金してくれるし、パーティー券をしこたま買ってくれるから、確かに金の卵だよね。
財界の人間と政府が戦争をしたがる仕組みも、これなんだよね。
戦争は、大量の兵器を消費する。
それを購入するのは、税金を納める国民だ。
武器を担いで、死ぬのも国民だ。
いっぽう、兵器を売って儲けるのが大企業だ。
政府だって痛くもかゆくもない。
お金と命を差し出すのは国民だからね。
戦争が続けば続くほど、政府のおえらいさんたちは、企業からの献金をたっぷりいただける。
政府も企業も、国民のお金でぼろもうけ。
政府と企業にとって、戦争ほどリスクの少ない、もうけ話があろうか!
あーお金もうけしたいよう。戦争したいよう。
国民には、国際貢献とか、北朝鮮が攻めてくるとか、戦争の理由を適当に言っておいたらいいのよ。わしら国民は、テレビの言うことなら何でも信じちゃうからな。
……保守だけでなく、野党の看板をかかげる民主党までが、こういう調子。ほんと、どもならん。
むかし、ナチスドイツのヘルマン=ゲーリングちゅうひとが、こういうこと言っていたよ。
「いいか諸君!我々にはバターがなーい。しかし、私は質問したい。諸君はバターと大砲のいずれを欲するのか?
ラードを輸入するか、それとも金属部品を輸入するのか? いいか、諸君、バターは我々を太らせるだけだ!」
「軍備増強こそ最大の福祉」
ちゅうわけですな。
がはは。
バターのほうがいいに決まってんじゃん。
おらあ、バターでばりばり太って、それで満足なんだよ。
ワテ、大阪生まれなんや。大砲みたいな食えんもん、ひとつもいらんわ!
プリンプリン物語でも現実でも、世界お金持ちクラブの会員は、本当に悪党ぞろいだな。
……しかしよう。
日本は、いつのまに、こないな国になってしもたん?
このリンク先を読んでみてくださいませ。
「日本が発狂したと海外のマスメディアが報じるいくつもの理由&私が日本国民であることを恥じ入らなければならないさまざまな理由」
のうちのひとつが、くわしく報告されております。
正直、日本国民であることを恥ずかしいと思わなくちゃいけないということが、くやしくてしかたがない。だけど、盲目的かつ国粋主義的民族主義者たちは、これをもって、日本民族の誇り、と言う。
*たたかう『通販雑誌』*(2005.9.6)
超大型ハリケーンが直撃し、市ごと水没した米ルイジアナ州ニューオーリンズでありますが、アメリカ政府はイラクでの石油漁りに大忙しで、救援活動がそっちのけの状態だとか。
業を煮やしたネーギン市長が、とうとうぶちきれましたね。
「こっちは、首まで水につかって助けてくれ言うとんのじゃあ!
こうしている間にも、ひと死んでんやぞ、おどりゃあ!
自国の国民がSOSを叫んでいるのに、イラクとどっちが大事なんじゃあ(←意訳)」
だそうな。
(^_^;)
えろう怒っておられますな。
「支援物資の放出を許可できんとは、どういうこっちゃあ! 死ね言うんか、おんどりゃあ!
イラクのひとたちは米軍に来てくれ言うとらんやろ! なんでそっち行くネン! こっち、助けろや!(←意訳)」
だそうだ。
アメリカ国民も、ひどい指導者をいただいて、実に大変そう。
ウチらがいただいているのは、もっとひどいけどな。
(;^-^ゞ
天気予報を見ますと、ものすごおっちい台風が日本に接近中なのだそうだ。
そんなおりもおり、某国首相のコイズミさんは、こう叫んでおられますよ。
「軍備こそ最大の福祉だ!」
……なんなんだよ、いったい。
ホント、なにがしたいんだよ、いったい。
『プリンプリン物語』のルチ将軍とか、そういうノリですな。
♪命令絶対 規則はいっぱい アクタ アクタ 共和国……♪
おかげさまで、日本全土つつうらうらが、ヨーロッパをはじめとした海外のマスメディアに連日
「悲惨」
「狂気」
「滑稽」
「世界でひとりぼっち」
とさんざんにこき下ろされているこのごろ。
正直思うんだけど、どうしてこのひと、まだ首相やってんでしょうか? いや、率直な疑問なんだけど。
しかし、日本の大手新聞やテレビ局は、この発言をまったく批判せず、それどころか、改革断行、男らしいなどと言いだす始末。
大本営発表の場と化す、日本のマスメディア。
最近の大本営発表によりますと、櫻井ナニガシ子さんというひとが
「韓国は危険な左翼政権だ!」
などと申しております。
……ほんと、どうしよう……。
そんなことを言ってるのは、世界ひろしと言えどもアンタだけだよ。
(´▽`;)
左翼思想に対する被害妄想、強迫観念が高じて、こういうモウソウを抱くようになったんだとは思うけど、頼むから、かんべんして。
アンタの発言を聞いた海外のマスコミは、「日本国民は発狂した」って、またまた報道すんだ。アンタらのおかげで、私まで狂った人間だと思われてるんだつーの。
そもそも、櫻井ナニガシ子ってひと、左翼と右翼って、なになのか、わかってしゃべってるのかなあ?
まさか、右翼の街宣車に乗ってなかったら、みんな左翼なのかな?
(^_^;)
♪世界で一番 優れた民族 アクタ アクタ 共和国♪
まあ、いいですよ。どんな思想を持とうが、何を話そうが、それは個人の自由だ。
問題なのは、日本のマスメディアの腐れっぷりだよね。
「真実」について、ちゃんと報道できなくなってしまった。
ウソの情報を垂れ流して、平気な顔をしている。
あるテレビの報道番組を見ていたら、某キムラ氏が
「日本ほど環境問題を考え、京都議定書を順守している国はない。それをあれこれ非難する市民団体はひどい! 間違っている」
という趣旨の発言をしていて、腰を抜かしたことがある。
それ、最初から最後まで
まっかなうそじゃん!
意識してウソこいでるでしょ? こういうこと、間違いのレベルでは言えないでしょ?
あかい、あかいよ! お猿のオケツくらいに真っ赤なウソを、平気で放送するのな。
この放送を見ていたひとたちは、
「あーそうなのか。日本は世界一環境問題に取り組んでいる国なんだ。それにいちゃもんつける市民団体は、単なるゴネ屋なんだろうなあ」
と思うわな。
最初から国民をだます目的で、ウソの情報を垂れ流す。
……国民を騙していないというなら、訂正放送をしなさいよ。
国民に平気でウソをつくマスメディア。
いやもう、ひどいもんだ。
海外のひとびとが、今の日本を眺めて、
「狂ってる」
と言うの、わかるよ。
しかしな、まだまだ頑張ってるひとたちも、いっぱいいるよ。
現実を変えようと頑張ってるマスコミ関係者、ジャーナリスト、出版業界人は確かにいる。
通販カタログ雑誌『通販生活』秋号の付録が、いま、巷で話題になっている。
通販カタログ雑誌とは思えないような、奇妙な付録なのだ。
なんと、岩波ブックレット
『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』
がついているのだそうだ。
ファニーなカタログ雑誌。
(;^-^ゞ
日本の政府のかたがたは、
「今度戦争するときには断じて負けないという誓いを新たにしないといけない」
と言い、じっさい、戦争の準備はあらかたおえてしまった。
自衛隊は、遠く離れたイラクで鉄砲担いで、なにするでもなくだらだら過ごしている。
あとは、引き金を引くだけだ。
しかし、平和の最後の砦、日本国憲法九条が、引き金を引くことを政府に許さない。
憲法九条があるかぎり、戦争が出来ない!
憲法を、日本国憲法を、はやく抹消しなければ。でないと、おおぴらに戦争できない。
政府のえらいさんと財界のえらいさんたちは、改憲運動に全勢力を傾けている。
早い話、戦争は金になるんだよな。
ミサイル一発ぶんのお金があれば、学校が一校建つわけだけど、そんなものを建てても、モウケにならんのよ。ミサイルを一発バビューンと撃てば、何百億円だ。ミサイルは消耗品だから、
戦争が続けば続くほど、おおもうけ。
やつらは、お金のためなら、なんだってする。60年間もの長きにわたって、地道に戦争の準備もする。
戦争したい! 戦争でお金もうけしたい! その一心で。
日本民族の誇りだの国際貢献だの言っている連中自身、そんなこと信じちゃいないよ。
すべてはお金だ。
もしも、平和が戦争よりもお金になるとなれば、その瞬間に、主張もガラッとかわるはずだ。間違いない。金になるとなれば、
「日本民族、ドブにおちろ!」
とまで、言うに違いない。
売国奴というのは、そういうものだ。
彼らは言う。
「平和反対! 子どもに平和を教えるなど、もっと反対!」
早くミサイルを消費したい。戦闘機が撃ち落とされ、戦車が燃えて、どんどんスクラップになっていくたびに、数百億円のモウケが約束される。
戦争、万歳! 戦争、天国! 平和なんか、犬のえさだ!
……こいつら、ほんとうに、お金だけがすべてなんだな。
日本がどうなろうとも、世界がどうなろうとも、地球がどうなろうとも、関係ないんだな……。
韓国が左翼政権だなどという、いくらなんでも無茶すぎるいちゃもんをつけるのも、これで国家間の仲が悪くなって、うまい具合に戦争にならないかなあ、と考えてらっしゃるんだね。あっちの国、こっちの国にガンとぱして、どれか一国でも戦争に持ち込めれば……わーい、億万長者だーい!
金の亡者ほど恐ろしいものはない。
今でもじゅうぶん金持ちじゃん、戦争してまで儲けなくてもいいだろう、とは絶対に考えない。もうけ話をフイにすると考えただけで、発作が起きて、呼吸が止まってしまうんだ。
世界が滅びたがどうした! 金だ、金もうけじゃああああ!
『通販生活』は、憲法改正問題について伸び伸びと語り合える雰囲気が大切だ、と言っている。そのためには、まずは、正しい情報が国民に行き届く必要がある。そのための特別付録だ。
*子育て支援省の奇々怪々*(2005.9.1)
今度の総選挙の争点のひとつに、
「子育て支援」
というのがあるのだそうだ。
子育てを国家が支援するために、「子育て省」を作るという案もあるのだそうだ。
ただ、どうやって財源を確保するかが、問題なのだそうだ。
ぷっ!
また、おなじ手口の
サギ
ですか。
今、はやってるんだよね、この手口のサギ。
おれおれサギと一緒。
大流行だ。
介護保険のときも、まったくおんなじ手口だったよね。
「老人福祉を大切に、だけど財源は?」
と、まずこうくる。それじゃあということで、財源確保のために、介護保険料という名目の税金が徴収されることになった。
よかった、よかった。財源確保で、老後も安心。……と思うだろ?
結果どうなったかというと、老人介護サービスはどんどん切り捨て。民間企業もどんどん離脱。老人の自己負担が、オニのように増加。残ったのは、税金だけ。
2重取りのシステムの誕生だ。
老人福祉の充実を叫ぶ市民には、
「まずは財源確保」
と答える。
無駄をなくして税金を安くしてくれ、という市民には、
「小さい政府を作ります」
と言う。
ちいさな政府作りの名目で福祉を切り捨てておいて、財源確保の名目で税金を高くする。しかも、なおかつ、
選挙のときには両方の陣営から票が集まる。
玉虫色の手口というわけだ。
面白いだろ?
連中の手口は、素晴らしい街づくり、素晴らしい国づくりのアイデアをずらりと並べたあと、必ず最後には財源の話になるのが特徴だ。
この手口のサギに2度と引っかからないために、覚えておくように。
ちょっと、考えてみようや。
子育てを支援するために、お金を出せって言うんだぜ?
「子育て省」なんて、ふざけたネーミングをもちだして。
国なり自治体なりが、子育てをするひとたちを支援するのに、なんで子育て省なんてものが必要なんだよ? 今までの枠組みの中で、フツーに支援すればいいじゃん。
つーか、そんなに子育てが大切だと思っているなら、なんで、
教育予算を数百億円も削ったんだよ!
母子家庭や父子家庭の補助をなんで削ったんだよ!
どう考えたって、矛盾してる。
連中は、具体的な支援策を削っておいて、「子育て省」を作ってやるから、さらに増税だと言ってるのだ。
「いま子育てを国を挙げてバックアップできなければ日本民族は衰退する」
って、まあ得意そうに。
でも、おっしゃるとおりだと思うよ。
国を挙げて、本気で子育てのバックアップをすべきなんだよ。未来の社会を背負っていく、子どもたちのために。
そんな大切なことを
詐欺の手口に使いやがって。
なぬ? 暴言だ? 前言撤回しろ?
だったら、子育て省を作ってなにやるか、具体的に説明してみなよ。
国歌斉唱、国旗掲揚、教育勅語の復活ですか?
ソリャ、財源確保せんといかんなあ。
……。
いいんだよ、必死になって言いわけしなくても。
連中が、国のことも、親のことも、子どものことも、お年よりのことも、なにひとつ考えてないことくらい、ばれてるんだから。
むか〜し、消費税を導入したとき、こいつらが何と言っていたか、みんな、覚えている?
こう言ってたんだ。
「老人福祉(のための)税!」
がはは!
ほんっとに、吐き気がするくらい、おんなじ手口なンだな。
いっぽう、増税ばかりに見える最近の日本で、ゆいいつ、大幅減税の対象となっているのが、大企業だ。
がっぽり儲けている大企業だけが、税金を免除される。
大企業を10社ほど見繕って計算したら、ざっと
6700億円ほどの減税でございます。
政府のひとたちの気持ちは痛いほどわかるよ。
企業献金してくれるからな、大企業。
政治献金という名目で、おおっぴらにお金をばらまいてくれるからな、大企業。
パーティー券も買ってくれるからな。
献金の見返りは、大企業「だけ」の大幅減税&公社の民営化で国有サービスを食いつぶし。国民の税金をどんどん高くして、そのお金で公共事業の乱発。
大企業、ほくほく大改革。
いっぽう、これらの改革で、労働者の賃金は、
19兆円マイナス!
とあいなりました(どうでもいいけど、すごい金額だ)。
政治家は、献金もらって、多いに幸せ。大企業も、国を食い散らしたうえに税金をぽっぽに入れて、大満足。
「ほら、みんなが幸せになったじゃない!」
うん? 私ら? 中産階級以下の連中は、負け組だから、「みんな」の仲間じゃないんだよ。頭数に入っていないんだ。
連中がひとりじめするために、わしらは文無しになるしかない。
と言っても、文無しになりたいヤツなんていないから、口八丁手八丁で、だまさなくちゃいけない。そこで、このサギですよ。
手口自体は、おれおれサギと一緒で、単純なもの。
だけど、効果的だ。
だから、日本全土に流行するんだ。
そして、私たちは、おなじサギに引っかかり続けている。
中産階級以下の市民は、献金してくれないし、パーティー券も買わないから、そんなひとびとのために、働く気になれないんだよ、政府のひとたちは。
野党であるはずの民主党も、企業の献金が欲しくて欲しくてたまらないから、出てくる公約が、どれも大企業に向けられたもの。
実に、正直だなあ。
いわゆるマニフェスト、読んでみ?
「うちが政権取った日には、こーんなに税金をパチリますから、大企業のみなさま、企業団体献金、おねがいしま〜す」
だって。
よくもまあ、ぬけぬけと。
今度の選挙で、消費税の税率「アップ」を公約に掲げているのは、自民、公明、民主の3党。
これは財界も、どの政党に献金すべきか、頭を悩ませますね! いわゆる
嬉しい悲鳴というやつですか。
正直、日本は、もうおしまいだと思う。
最低限のモラルも持ちあわせていない連中が、国を動かしているんだから。
しかも、むかつくことに、私らは、政党助成金という税金を払って、やつらを養わなくちゃならない。
選挙と聞いただけでパニックになる星ネズミも、政治家と聞いただけでアレルギーで全身プツブツカイカイができる三月ウサギも、みーんな政党助成金を払わなくちゃならない。
どの政党を支持しているかも関係ない。信じられない話だが、そうなのだ。
わしらの支払った税金を、各政党が、山分けする仕組みだ。やだって言ってもどうしようもない。
日本国民は、政治献金を強要されているのだ!
しかも、献金したって、大企業のような見返りはいっさいなし!
なめとんか!!
政党助成金を受け取らずにがんばっている政党は、調べましたところ、なんと、日本共産党だけという政治の腐敗ぶり。
腐れとる、完全に腐れきっとる。
しかし、わしらは、欲をかいて、まんまと連中のサギに引っ掛かったわけだから、自業自得だ。
何の罪もない子どもたちには、実に申し訳ないなあと思うんだけどね。
*阿部くんのリード、三橋くんの投球*(2005.8.31)
漫画雑誌
『月刊アフタヌーン10月号』
を購入。
先月号につづいて、ひぐちアサせんせの
『おおきく振りかぶって』
が表紙を飾る。
しかも、2号連続で巻頭だ。
人気もすっかり定着ということか。あっというまに、メジャーになられてしまった(しまったということはない)。
私は、ひぐちセンセがデビューなさったときから、今日まで、ずーっと応援してきた。応援つーか、愛してきた。何冊も何冊も、同じ単行本を購入してなあ。思い返せば懐かしい。
あのころのひぐちセンセは、一部のファン(←ワタシ)が熱狂的に支持するものの、いっぽうでは、
「いったい、これは 、なんなのですか?」
と、まったく理解を示さない読者も、多くてなあ。普及活動に努めたものでございます。
……あのころ、ひぐちセンセ作品は、私だけのものだった(←違います)。
『おおきく振りかぶって』は高校野球漫画だ。
西浦高校の硬式野球部員たちは、いままさに、夏の高校野球大会の地方大会の1回戦を闘っている。
捕手の阿部、投手の三橋、主人公バッテリーの公式戦デビューだ。
相手は、優勝候補の桐青高校。
全員一年生の西浦高校野球部には、厳しい相手だ。しかし、西浦高校野球部員たちは、おくすることなく、けれん味のないプレイをみせている。
ただ、ひとつ。この試合での、阿部くんのリードについて、私は、苦言を呈したい。
あまりにも、打者の心理の裏をかこうとしすぎる。
打者が最も打ちにくいと考えられているのは、アウトコース低めに、逃げていく変化球だ。右投げの投手が右打席の打者に投球しているとすれば、スライダーやフォークボールという球種を、アウトコース低めに投げるわけだ。
投手は、まずは、このアウトコース低めを中心に投球を組み立てる。これが、投球術の基本だ。
もちろん、バッターも、相手投手がもっとも打たれにくいコースにボールを集めてくるのはわかっている。
バッテリーと打者との勝負は、“アウトコース低め”をめぐる闘いなのだ。
アウトコース低めを基本とした投球の組み立てを正調だとすれば、この試合での阿部くんのリードは、あまりに変則的で、基本を無視しており、変調だ。
変化球を要求する場合も、右バッターのアウトコースにシュートを要求したり、逆に、インコースにスライダーやカーブを要求したりという塩梅だ。しかも、それが多すぎる。
投手の三橋くんは、スピードはなくても抜群のコントロールを持っているのだから、配球の構成は、もっと基本に忠実でよいのではないか? わかっていても打てないのが、“アウトコース低め”ぎりぎり、なのだから。
とは言っても、
阿部くんが、基本を無視したリードをするのには、ちゃんと理由がある。
その点についても、もちろん、私は、理解している。
私は、ひぐちアサせんせフリークなのだ。
漫画の中で、ただ基本に忠実なリードを阿部くんがしたとして、読者はそのリードに感心するだろうか? 感心してくれない。あたりまえすぎるのだ。
基本から外れた、凡人とは違うリードで、打者の裏をかくシチュエーションの描写があってこそ、
物語の中での、阿部くんの(捕手としての)価値は増す。
投手の三橋くんの能力を考えれば、正調のリードが正しいのは明らかであっても、物語は、別のディティールを必要としている。西浦高校バッテリーの、能力の高さと、その方向性を、読者に知らしめるための、変調リードというわけだ。
物語は、捕手・阿部に、基本に忠実な当たり前のプレイを求めていない。ファインプレイだけを、求めている。
私は、プレイヤーとしての阿部くんに、
「派手なファインプレイより、地味でも堅実なプレイを選べ!」
と言いたくて仕方がない。
だが、阿部くんが相手にしなくてはならないのは、相手チームの打者だけではなく、
読者アンケートとも、闘わなくてはならないのだ。
(^_^;)
読者アンケートで不評なら、最悪、連載の打ち切りが待ってる。
彼らの甲子園の道を閉ざされる。
監督のモモカンが、非常に限定的な奇妙な采配や判断をこの試合で見せるのも、同じ理由だ。
モモカンの監督としての力量が、相手のチームの監督より上なのを、読者にはっきり示さなくてはならない。
きびしい。
実にきびしい試合だ。
がんばれ、モモカン。がんばれ、阿部くん、三橋くん。
がんばれ、西浦野球部。
☆☆☆☆☆☆
えー、私の日記は長すぎる、という苦情をいただきましたので、いったんここで区切ります。
(;^_^ A
コーヒーブレイクでっす(変な日記)。
☆☆☆☆☆☆
阿部くんのリードを読んでいると、ライオンズとドラゴンズの日本シリーズでの、東尾修投手の投球を思いだす。
実に素晴らしい投球だった。
阿部くんには、ぜひ参考にしていただきたい。
ノーアウト、ランナーが一塁二塁。打者は、右バッターの彦野外野手というシチュエーションだった。
この場面で、打者の彦野選手に求められるプレイは、どのようなものか? ヒットやホームランを打てば、文句がないわけだが、相手は、200勝投手だ。打てないまでも、ランナーを二塁三塁へと、それぞれ進塁させたいと、彼は考えた……彦野選手に聞いたわけじゃないけど、それが野球という球技のセオリーで、基本中の基本の考え方だ。ドラゴンズにとって最悪なのは、サード、ショート方面にゴロを打ってダブルプレイを食らうことだ。
彦野選手は、右バッターだから、引っ張った打球を打てば、ダブルプレイを食らう確率が高くなる。だから、インコースのシュート系の球種は捨てて、アウトコースのボールを流し打ちしていくのが、ドラゴンズ側にとって、もっとも点数を奪う可能性の高いバッテングとなるはずだ。
東尾修投手の得意の決め球は、スライダーだ。右バッターにとって、逃げていくボール。もっとも打ちにくいボールだが、打者はそのボールだけにねらいを絞って、流し打ちをねらう。
ねらい球、打球の方向を限定することで、ランナーを進塁させるという打者としての最低の仕事が達成しやすくなる。だけでなく、ヒットを打つ確立も、高くなる。ランナーが一塁にいるのだから、必然、セカンドとファースト間は広く空いている。そこをつくのだ。と、おそらく、彦野選手はこう考えたのではないか、というのが、私の推測だ。
それに対して、東尾投手は、どのような投球をして見せたのか? 実際の投球を見て、私は、驚嘆することになった。
東尾投手の第一球目は、真ん中、ややインコース気味の、力のないボールだった。
打者にとって、もっとも打ちやすいと言われているボール、コースだ。
「打てる!」
と、瞬間的に、彦野選手は感じたのではないか。いや、感じる前に、身体が反応したのかもしれない。しかし、忘れてはならないのは、彦野選手は、東尾投手の指先からボールが離れる瞬間まで、アウトコース低めのボールしか頭になかったということだ。甘いコースとはいえ、彦野選手は、ねらい球とは違う投球に反応してしまったのだ。打ちやすいボール、コースであるがゆえに、一瞬前までの自分の決断を、彦野選手は忘れてしまった。
しかも、力のないボールは、実はシンカーだった。シンカーは、右バッターのふところにやや食い込むように落ちる、変化球である。スライダーとはまったく逆の変化をするボールに、彦野選手は手を出してしまったことになる。
「まずい!」
と、彦野選手は感じたに違いない。バットを止めようとしたが、もう止まらない。自分の身体のほうに曲がりながら落ちていくボールは、半分止めたバットの下に当たり、コースがインコースだったため、ゴロはサードの真っ正面。楽々のダブルプレイという結果になった。
「中途半端なバッティングをしましたねえ」
とテレビの解説者は解説したが、あれは、違う。
中途半端なバッティングをさせられたのだ。
打者のねらい球と逆のボールを、甘いコースに投げる。このピンチで、なんと大胆不敵な投球。これが200勝投手の投球術なのだと、私は感動した。
東尾投手の投げた球が、ストライクギリギリの厳しいコースだったなら、彦野選手も、ねらい球ではないということで、見送っただろう。打者は、ストライクは一つとられるが、そこで仕切り直しができる。2球目、3球目と勝負は続く。それを、わざと失投気味に投げることによって、たった1球で2アウトを取ってしまったのだ。
シチュエーションは、ノーアウト一塁二塁から、ツーアウト三塁へと移行した。
ドラゴンズはがっかりしたろうが、まだ試合は終わっていない。一打でれば、1点はとれる。ドラゴンズの次打者は、左打者の立浪選手だった。
東尾投手は、左バッターのふところへキレのよいスライダーを集め、2球でツーストライクを奪った。この2球で、おそらく立浪選手は、
「東尾投手の決め球は、やはりスライダーだ」
と感じたはずだ(聞いたわけじゃないけど)。
ツーストライク・ノーボールのカウントから、最後の決め球はスライダーだろう、と立浪選手は考えたのではないか。しかし、カウントは投手有利なのだから、3球続けて同じ球を投げることはしないだろう。ベテランの東尾投手は、あわてずさわがず、1球アウトコースのボール球で遊ぶかもしれない、と、立浪選手は考えたのではないか。
とにかく、最終的には、インコースのスライダーで勝負してくるに違いない。私が立浪選手でも、そう考えただろう。
案の定、東尾投手の3球目は、アウトコースにボールになるコースに投げられた。
「これはボール。遊び球だ。次のインコースのスライダーが、勝負球だ」
読みどおりの投球パターンだっただけに、立浪選手は、いつもより一瞬早く、ボール球だと判断してしまった。ところが、東尾投手の投げたボールは、スライダーだった。
スライダーを、左バッターの外側から内側に入ってくるように、投げたのである。
このボールは、もっとも打たれやすい種類の投球と言われている。ただ、このシュチュエーションにおいては、効果的だった。完全に裏をかかれた立浪選手は、ぼう然と見送るしかなかった。
見逃し三振。
スライダーという球種にねらいを絞っていたにも関わらず、アウトコースは遊び球、インコースで勝負、と決めつけてしまったために、手が出なかった。しかし、これも、東尾投手に完全に読み負けた結果なのだ。
たった4球で、東尾選手はピンチを切り抜けてしまった。たった4球だけれども、この4球にこめられた内容の濃さに、
私はプロの芸を観た。
と、断定口調で書いたけれど、ぜんぶ私の推測でしかない。東尾投手からお話を聞いたわけではない。もしかしたら、すべては単なる偶然だったかもしれない。しかし、少なくとも、東尾投手の投球の意図は、以上のようなものであったと、私は確信している。
阿部くんには、いつか、このレベルに達してもらいたい。
期待が大きすぎるだろうか?
*お言葉に甘えて、引用たっぷり*(2005.8.30)
これまでこの日記は、外崎則夫氏のサイト『N.TONOSAKI's
Personal Station』の大人気コラム『がんばれ!!ゲイツくん』の最新記事の紹介を頻繁におこなっております。ゆえに、私が、外崎則夫氏の友だちか何かと勘違いなさっているかたも一部おられるようですが、
残念ながら、そのような事実はありません。
リンクのお願いのメールを2通、差し上げたきりの間柄であります。
(;^-^ゞ
つまるところ、私が、このコラムのファンだということなのですな。
「コラムの引用はOK」
というお言葉に甘えて、どんどん引用もさせていただいております。
一方的にお世話になりっぱなしで、お歳暮を送るべきだったかもしれん。
良いものは、どんどん世界に広めていきたい、の一心、ということなのであります。
ということで、誤解(←?)も解けて。
『がんばれ!!ゲイツくん』の最新252号、
『情報の求めるもの』
がアップされておりました。
最近の日本の政治情勢は、世界各国の笑いものになっているわけだけど、このコラムでも、きっちり笑われております。
逆に言えば、
それだけ悲惨な状況ということなんだけど、
ユーモアの精神って、大切だなあ。
「郵政ってずっと黒字で税金は一切投入されていないのに、役人減らして小さな政府って何なんですかね(笑)。」
ねえ……。
(;^_^ A
「郵政を民営化してサービスが向上した国は
世界でただの一国も無い
ということくらい勉強してから立候補してもらいたいものです」
まア、ねえ……。
(;^_^ A
逆に、経済が崩壊した国は、いっぱいあるけどね。
つーか、郵政民営化を日本に迫っている、アメリカ合衆国自身が、民営化していないんだよなあ。
どゆこと?
あのね、それはね。
民営化された日本の郵政事業は食いつぶし、自国は安泰。それがアメリカの財界の本心なんだな。
おめーら、テキサスへ帰れ!
コラムは、なおも続く。
「今郵貯だけでしかやっていない障碍者への
点字サービスも民営化したら絶対無くなる
でしょうしね。 」
ほんとにねえ!
(;^_^ A
ああ、改革ATMの作動音が聞こえてくる。
ピンポ〜ン♪
【郵政事業を民営化する】のボタンをお押しください。
ぽち。
ウ〜ン、ガチャガチャ。
【しばらくお待ちください】
→→→
【郵貯だけでしかやっていない障碍者への点字サービスがなくなりました】
→→→
【ありがとうございました!】(byコイズミ&財界)。
企業というものは、金にならないことはいっさいやらないもんね。点字サービスは一円にもならないから、絶対に無くなるとワシも思う。テレビや新聞に出てくるいわゆる知識人たちが、俗に
健全な競争力と呼んで
いるものだ。
障碍者への点字サービスがなくなる? やった、競争力がついた! きゃっほ〜!
「刺客だと称してなんか女性候補者をいろいろ出しているようですが、揃いもそろって演説もまともにできない素人のおばちゃんばかりであれだと
国民を嘗めてる
としか思えませんね」
………………ねえ。
……国民、なめてんですよ、このひとら。
イラク侵略・占領に反対するサイト、どすのメッキー氏の『DON'T
FLY EAGLE』でも、今度の総選挙についてのページが増設されましたね。
「このまま なんとなく小泉首相を信任しちゃっていいの?
マスメディアが説明しない選挙の本音をリーフレットにまとめました」
とのことです。
無断リンク大歓迎!
つーことですので、善は急げでリンクをば、しましたよ!
「この4年間、「反テロ戦争」を旗印に先制攻撃政策を
推し進めるブッシュ政権と、国民生活やこれまで築いて
きた諸外国との信頼も犠牲にして、ブッシュ政権に追従
する小泉政権を私は批判してきました。今度の選挙は、
いきさつの正当性はともかく、そうした小泉政権に明確に
NO!の審判を下す絶好のチャンスです。
しかし、マスメディアは、「刺客」だ「人間ドラマ」
だ、とまるで競馬の予想をしているかのような報道を
くりかえし、今小泉政権が信任されるか否かで、私たち
の暮らしや、国際社会がどのように変わるかについては、
ほとんど伝えてくれません。
危機感を抱いた私は、私個人の、一市民としての立場
で、小泉政権の何を問題にすべきか、4頁のリーフレット
を作ってみました。」
とは、どすのメッキー氏の序文。
PDFとWordの両方のファイル形式が用意されていて、
至れり尽くせりだ。
なんとかエモンがコイズミさんの刺客!なんて報道をしているテレビや新聞よりも、勉強になります。
元レバノン大使の天木直人氏が、コイズミさんと同じ衆院神奈川11区から無所属で立候補するらしいのに、なんとかエモンですか……。
(´▽`;)
こうなりゃ、情報はネットに頼るしかないのかなあ……。
*国際テログループを追え*(2005.8.28)
拝啓、アメリカの某軍事機関さま。
ひきつづき、この日記に来訪していただけているようで、実にありがたいことと存じます。
ふと、ある疑念が、ワタクシの胸に去来したことを、どうかおゆるしくださいませ。
「もしかして、私、国際テロリストのブラックリスト入りしてるんじゃあ」
という疑念でございます。
(;^-^ゞ
はっきり書いておきますが、私、テロリストじゃないですから。
ノー、テロリスト。ア、あいむ、ジャパニーズ、ヨワムーシ。ノー、スピーク、イングリッシュ。お、おーけー?
(´▽`;)あうあう。
できるなら、日記を読んでいただくだけではなく、うちの商品も買っていただけたら、さらに嬉しかったりします。
日記に来訪していただけているということは、日本語OKということですよね?
御一考、お願いいたします。
(^_^;)
またまた、余計な口出しですが、アメリカの某軍事機関さんは、私の日記など読むよりも、自国のテレビ番組でもご覧になったほうが良いと思います。
先日も、おそるべき国際テロリストが、白昼どうどうと、テレビ番組に出演していたそうじゃないですか!
テレビを観てないから、国際テロリストを捕まえそこなうんですよ。
さあ、テロリストを逮捕してください。テレビを観そこねたみなさまのために、とびきりの情報をお教えしましょう。
テロリストの名前は、
伝道師のパット=ロバートソン師。
キリスト教を広める立場に身を隠し、実に恐ろしいテロ行為を計画していたのです。
いいですか、この発言です。
「ベネズエラのチャベス大統領を暗殺せよ!」
ベネズエラといえば、左翼政権が樹立されたばかり。
急速に民主化が進み、国の借金も劇的に減りつつあるところ。そのベネズエラの大統領を、おそろしい国際テロリストは、暗殺しようというのであります。
パット=ロバートソンなる、このキリスト教伝道師の言うには、CIAが暗躍してクーデターひきおこすよりも、暗殺のほうが安上がりなのだそうです。
テロリストも、支出はひかえなくてはいけない。そんな話を、くっちゃべっているのです。
(´▽`;)
このままでは、ベネズエラの大統領がテロリストの毒牙にかかってしまう。
テロ、ゆるすまじ!の精神をどうか、奮い起こしてください。
アメリカのテレビ番組は、この伝道師のほかにも、あちらこちらで
「ベネズエラの大統領を暗殺せよ!」
と、主張しているそうですが、アメリカのテレビ番組は、テロリストの本拠地なのではありますまいか?
アメリカの某軍事機関さん、なにしてるんですか! テロリストの拠点がわかりましたよ! 連中は、イラクにはいません。テロリストどもは、アメリカのテレビ局で、どうどうと、テロ計画を公表しているのです。
連中を早く逮捕してください。
彼らが、おふざけや悪のりでこのような発言を繰り返しているのではないことは、明白です。
ついこの間も、
CIAが、ベネズエラでクーデターを引き起こそうとしましたね。
失敗しましたけど。
まずいですよ、国際テログループが暗躍し放題ですよ! あなたがたが、しがない私の日記など読みふけっている間に、ひとつまちがえれば、ベネズエラは、暗黒・恐怖・冷酷・軍事政権下に置かれるところだったのです。
CIAは、アメリカ市民の税金でテロ行為を行えますから、資金は潤沢です。非常に危険な、国際テログループです。
今の南米は、ブラジルやアルゼンチンやベネズエラといった各所、各国で、左翼政権が樹立されており、国際テログループも、昔のように簡単にクーデターを起こしにくい状況ではあります。
しかし、国際テログループは活動し続けており、ふたたび南米全域をアメリカ政府の飼い犬とすべく、計画を練っているのです。
アメリカだけではありません。ここ日本でも、テレビ局や新聞社を根城にした、怪しげなやからが暗躍しております。
この手の連中は、他愛ない民族主義と子どもっぽい右翼思想しかもちあわせてはいないのですが、罪のない市民をターゲットにした、血も涙もない計画を、平然とテレビの前で公言するのです。
私は、あなたがたとおなじように、テロを憎む者です。
私たちは、同志です。
情報は、提供させていただきました。
力を合わせて、この世界から、テロを撲滅しようではありませんか!
*天才読者*(2005.8.27)
千秋真一指揮で、R☆SオーケストラがCDデビューするそうだ。
曲目は
『ブラームス交響曲1番』
……などと書いても、知らないひとには何のことかわからない。
実は、R☆Sオーケストラは、二ノ宮知子センセの漫画
『のだめカンタービレ』
に出てくる、架空のアマチュア楽団だ。指揮者の千秋真一も、もちろん、架空の人物だ。
実在するはずのない指揮者と楽団が録音した、ブラームスの交響曲のCD。
私は買わんぞ!
と言いつつ、ものすご、興味ある。曲がブラームスじゃなくて、シベリウスあたりだったら、たぶん購入してしまっていたであろう。いっそのことカリンニコフかプロコフィエフでもよかったのに。
いや、よくないぞ、買わないぞ。
(;^-^ゞ
私の中のイメージでは、千秋真一の作る音楽は、ジョージ=セルのそれと、ぴったり重なっている。完ぺきさにこだわる千秋と、実際に完ぺきな音楽を作りだした(本当は完璧はあり得ないのだろうが)セルを重ねるのは、そんなにおかしな振舞いではないはずだ。
セルでダメだというのなら、クレンペラーという手もある。どうだ、グのネもでまい。
などと、頭の中で、
あーでもないこーでもないと自分自身と議論する。
そんなとき、私は幸せだ。我ながら、つくづく変人だと思う。
☆--
引き続き、漫画の話。
私は、ひぐちアサせんせの漫画作品の大ファンだ。ひぐちアサせんせの漫画に出会えたというだけで、今日まで生きていて良かったと思えたりする。
……これじゃあ、安上がりで幸薄い人生なのが、ばればれ。
(;^-^ゞ
まあいい。安上がりだろうが幸薄かろうが、たったひとつの人生だ。
センセの
『ヤサシイワタシ』
は、漫画史上10本の指に入る大傑作だと、私が勝手に思っている。つーか、スキなんだよ、オイラが。
食っちまいたいくらいだ。
そんな、熱狂ひぐちアサせんせファンの私が、こういうページをみつけました。
内容は、ひぐちアサせんせ、ロングインタビュー。
インタビューを読んで、びっくりしましたね。
おいらの読解の的確さに、我ながら鳥肌がたったよ。作品読んで感想文を書いたというより、インタビュー読んで感想を書いたと言われかねないほどに、的確じゃよ(←自画自賛)。……こういうこと自分で言うやつって、どうなんだろうね。
(;^-^ゞ
とくに、今度の連載の
『おおきく振りかぶって』
の登場人物が、物語のしばりからかなり自由に振る舞っている、という私の洞察を、全面的に肯定する発言を読んだときは、
「オレって、すげい!」
と。
ひぐちアサせんせは、面白い漫画を描くこつは、読者の想像力を利用すること、読者と勝負することだ、と、これは、別の雑誌のインタビューでおっしゃっている。勝負上等。しかし、こっちは読者だから、はなから、ブの悪い勝負だ。けど、今のところ、互角の勝負を繰り広げている自信はある。
こうなったら、プロを目指そうかな。
そう。
プロの読者。
ありあまる才能はあると思う。そんな職種がないんだけどね。プロ読者リーグがあればなあ。
(;^-^ゞ
10年にひとりのスーパー
天才読者
なのに、おしい!
なんてバカなことを書いていると、吉田戦車センセの世界になってしまう。
やっぱり、オイラって、変人なんだな。
変人さばかりを強調しても友だちが減るので、漫画以外の本もちょこっと紹介。
ベンジャミン=フルフォード著、
『改訂版・日本のマスコミ「臆病」の構造--なぜ真実が書けないのか』
でございます。
作者のベンジャミン=フルフォードさんは、元フォーブス・アジア太平洋支局長。
日本のマスコミを、
「『中立』、『公平』という幻想を『臆病』の隠れみのにしている」
と、ぶったぎっております。
「わかって物言わぬはメディアの『罪』であり、国民への裏切りである」
ごもっともでございます。
*面白いイベント*(2005.8.26)
今日、玲子大先生が、韓国に出発しました。
多くの方々にお世話になっており、また、これからもなる予定で、私からもお礼を述べさせていただきます。
ありがとうございます。
韓国。焼き肉。食べたいなあ。行きたいなあ。
中国では、カニを食ってきやがって。
実にうらやましい。
とにかく、韓国での日々の報告が楽しみであります。
☆-----
さて。
先日、サイトのアクセス解析をしてみたら、なんと、アメリカの某軍事機関に来訪していただいていることが、判明した。
おー。この日記もずいぶん国際的だなあ。
(^-^;A
しかし、アメリカの某軍事機関さんも、個人のこんな日記を読んでいる場合ではないと思うんだがなあ。 余計なお世話でしょうけど。
私の日記を読んでいるまに、本当に面白いイベントを見逃しちゃうかも。
なにが面白いって、もちろん、今の日本の政治情勢ほどの見物は、世界中を探しても、なかなかない。
海外の新聞も、連日、このだしものは見逃せないと、日本の迷走ぶりを面白がって笑い飛ばしている。
ほとんど、世界各紙の、お笑いのネタ状態。
読んでいて、さぞかし、おかしいんだろうなあ。幸せそうでうらやましいよ。
最近の日本は、一歩外にでると、もうボロボロに叩かれてる。
フランスのルモンド新聞は、
「こっけいで悲壮。
陰謀、裏切りあり。(中略)小さくしたシェイクスピア劇のようだ」
と書いている。
国際的な英字新聞、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは
「日本は極端な民族主義へ進もうとしている」
と、失笑。
その他、ロシアのコメルサント新聞、イズベスチヤ新聞、トルード新聞、イギリスのフィナンシャル・タイムズ新聞、BBC放送などなどが、批判を通り越して、
「日本、馬鹿じゃねえの?」
という論調の記事を書いている。
もちろん、アジア諸国の日本に対するあきれぶりは、言わずもがなの状態。
先進諸国と呼ばれている国で、こんなふうに嘲笑されているところは、ちょっと他にはないと思うな。
いや、もう、マジで恥ずかしい。
よその国からこの日本を眺めれば、国全体が発狂したとしか思えないのも無理はない。
今度の総選挙で、コイズミさんは、「改革を止めるな」をキャッチフレーズにしているそうだ。それを聞いた国民は、「改革、大切」と考え、コイズミさんの支持率はアップしている。
コイズミさんの改革って、いったい何なのか? これまでの業績を振り返ってみよう。
コイズミさんの改革で、実施された国民の負担「増」はなんと
約6兆円。
これから実施されることが決まっている負担増は
約2兆円。
すげえ改革だな。
8兆円も国民に痛みを強いて、構造改革。さぞかし国は強固になったかと思えば、
国と地方の借金はあわせて、
774兆円。
……なんだよ、これ。
とてつもないスケールで繰り広げるジョークだな。
これじゃあ、海外の新聞各紙が、おなかを抱えて笑うのも無理ないわ。こんな国の運営、ありえねえ、というわけだ。
住んでいる私は、とてもじゃないけど笑ってられないけど。
……もう頼むから、改革止めてくれ。
土下座してお願いするよ。
泣いたら止めてくれるというなら、1ガロンでも涙を流すからさ。
郵政民営化なんて、そんな馬鹿な発想、どこから出てくんだろう?
日本の国民の多くが、銀行じゃなくて、郵便局を利用するのは、なぜよ? 銀行よりサービスがいいからだろ?
そうだろ?
その郵便局が、
銀行になっちまうということなんだぜ、民営化って。
じっさい、公社の民営化政策で経済がつぶれた国はいくらでもある。チリとシカゴ学派の茶番劇は、前に書いた。
そもそも、日本の今の現状を見ればわかりそうなものだ。日本沈没5秒前という状態。
郵政民営化に限って世界を見回しても、ニュージーランド、スウェーデン、アルゼンチン等々の国が、惨めで深刻な失敗を体験した。さんざんな目にあったあと、ニュージーランド、アルゼンチンの郵便局は、再び国有化された(ニュージーランドは途上)。
しかし、
国の半数の郵便局が閉鎖されるという事態
の修復は難しく、赤字もだしまくりで、しかたなく、税金を投入。スウェーデンは、郵便局が5ぶんの1に減ってしまい、たばこ屋や駄菓子屋が郵便局を代行する始末。
国有化の状態で黒字だったのに、わざわざ民営化して、何という損失。
ただ言えるのは、外資系を中心とした企業が、郵政事業を食いつぶす機会を、手ぐすねひいて待っていることだ。
国有化の状態で1300億円の黒字が、民営化でまっさかさまの500億円の赤字に転落しても、そのぶんの差額は、企業とお金持ちのぽっぽに入る。
赤字がでようとも、半数の郵便局が消えてしまおうとも、国がつぶれようとも、連中は平気なんだよ。そのぶん、儲かるんだから。
みんな、勘違いしてるんだよ。
民営化することで、市民の暮らしを食い物にして、そこからむしり取ったお金は、
自分のところにまわってくる、
と思ってんだよな。
違うんだなあ、ワタシラ、むしり取られる側の人間よ?
そのお金は、みーんな、お金持ちのところへ流れていくのよ。
お金持ちというのは、乞食なんだよ。
欲しがるばかりなんだ。
与えたり、わけたりなんて、できやしない。
寝ても覚めても欲しくて欲しくて、必要かどうかも考えず、なんでも欲しがるんだ。
誰かの財産をむしり取ったと聞けば喜び、ライバルが破産したと聞けば喜ぶ。じっさい、そういう連中だ。
今の日本は、こういう連中が運営している。おかげさまで、世界中の笑いものだ。
精神的物貰いどもが、ゾンビのようにふらふらとさまよい、人と見ればかぶりつく。
連中は、先のことなど考えない。
ゾンビには、全体の利益を考える力がないのだから。
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