※お知らせ。
『えんぴつで憲法練習帳 日本国憲法前文 日本国憲法第九条』
↑弊社の新刊本『えんぴつで憲法練習帳 日本国憲法前文日本国憲法第九条』
19日発売予定。最寄りの書店でも御注文可能です。
*ムーア新作『シッコ』25日から*(2007.8.20)
「いったいどうしちまったんだ? 何だって諸君は、俺たちみたいになりたいんだ?」
〜マイケル=ムーアから、わしら日本人へのメッセージ〜〜
「自己を犠牲にして祖国に尽くした兵士達には敬意を表すべきだ。しかし、彼らの英雄的行動が戦争そのものの無益さを軽減したわけではないことも認識すべきである。現在、イラクで同じ過ちを繰り返すことで、我々は退役軍人や戦地の兵士たちに対して非常に酷い仕打ちをしている。なぜ我々が再び同じ過ちを繰り返しているのか問うてみるのは公正ではないのか?」
〜マイク=グラベル(サイト・『暗いニュース』さんより)〜〜
上のムーア、そしてグラベルの問いかけの返事は、とりあえずインリンさんブログの『頑張れ!日本』という日記がしごくぴったりきていると思うんだけど、どうだろう?
http://blog.livedoor.jp/yinlingofjoytoy/archives/51015389.html
さて、最近ちょっとバタバタしてまして、日記も滞りがちなのだけれども、とりあえず、業務連絡だけ。
弊社から出した『えんぴつで憲法練習帳 日本国憲法前文・日本国憲法第九条』のことでNHKサンから取材を受けた話を以前しましたが、8月20日 午後5時〜大阪NHKラジオ第一のニュース番組にて&8月23日午後6時10分〜大阪NHKテレビのニュース番組にてなにやら放送されることになりました。
これ、言っておかんとな。
さらに。
映画監督のマイケル=ムーアの最新作『シッコ』が、今月の25日から公開されることが決定したようだ。
日本語版サイトもたちあがっております。
http://sicko.gyao.jp/
マイケル=ムーア市民軍の非公式隊員である私としては、映画の告知も業務のうちであるからにして。
あとは、今月読んだ本で、面白かったものをいくつかあげておきます。まだ今月、終ってないけどね。
●アーシュラ=K=ル=グウィン 『ギフト』
抑制が効きまくりのファンタジー小説。小津安二郎の『東京物語』をファンタジー作品と言い張る私のような人間には、たまらん出来栄えとなってる。
●河辺一郎 『日本の外交は国民に何を隠しているのか』
暗いニュースさんのところで知った本。これは本当にいい本だ! しかも安い! 税込みで700円を切っとる。ブラボー! 冒頭の国連安保理常任理事国入り問題から、読ませる読ませる。
●カート=ヴォネガット 『国のない男』
ヴォネガット最後の本。なんというか、ヴォネガットは私の思想面でのお父さんのような人だ。ワシに言えるのはそれだけだ。
『SFマガジン』でようやくヴォネガット追悼号が出たけれど、言っちゃあなんだけど、ものすごい違和感だった。ヴォネガットがこの地球から去ってしまった! だったら泣けばいい。その他に、わしらにできることなんてないと思う。
●斉藤 よしみ ごとう 和 『ゲバラの娘』
●しりあがり寿 『ゲバラちえ子の革命的日常』
どっちもゲバラとは関係のない漫画。ゲバラの娘というタイトルでゲバラのゲの字も出てこない漫画というのも凄い。それにつけても『ゲバラちえ子の革命的日常』というタイトルは素晴らしい。このタイトルだけで、何冊でも買ってしまいそうだ。
ちなみに、ゲバラには本当に娘さんがいて、彼女がウーゴ=チャベスに単独インタビューした
『チャべス--ラテンアメリカは世界を変える!』
という本もある。
高畑勲大先生が続けざまに本を出しておられますが、そっちはまだ買っておりません。ほしい。
あ、ずいぶんまえに購入したCDだけど、まだ御紹介してなかったと思うから、書いとくわ。
テンシュテット指揮、ロンドン交響曲の『マーラー5番』
いっぺん聴いてみ? いきなり腰が抜けます。
*71年後のSF*(2007.8.15)
「町を破壊するのはたやすい。建設するのは困難だ。人を殺すのは容易だ。育てるのはむずかしい。町の中の通りでも考えの中でも、爆薬と死をもてあそばぬようにしよう。二つ以上の通りを爆破することさえ恐ろしく容易なことだ」
〜カレル=チャペック〜〜
「宇宙の何よりも貴い生きるという奇跡を消してはいけない。
星に何がある?
ただ空をめぐっているだけだ 」
〜チャーリー=チャップリン『ライムライト』〜
8月15日に当たって、ふたりの偉大なSF作家の言葉を引用した。
ん? チャップリンがSF作家かって?
『モダン・タイムス』があるでしょ?
『モダン・タイムス』は、71年前に作られたSF映画の最高傑作のうちの一本だ。
ちなみに、カレル=チャペックが傑作『山椒魚戦争』を出版したのも1936年だ。
私たちは、『モダン・タイムス』や『山椒魚戦争』の71年後を生きている。
まあ、流れた月日と人間の有り様に思いを馳せると、宮崎駿御大の
「とかく人間は度し難し!」
という嘆きもわかる気がするんだけれども……。
(^_^;)
私たちはこれまで、あまりにもSFを軽視しすぎたと思う。SF作家が
「町の中の通りでも考えの中でも、爆薬と死をもてあそばぬようにしよう」
と書いても、今までまったく本気にしていなかったのだ。
話がぜんぜんずれるのだが、私がいま通っている自動車教習所には三面鏡のような形をした巨大モニターがある。モニターの下部にはハンドルが切り株のようにニョキッと突き出ていて、さらにその下にはアクセルペダルやブレーキペダル、クラッチペダルなどがあるべき場所に順序よく並んでいる。
それから、モニターに向かい合うようにして座席がひとつ。座席に座ると、モニターには自動車の運転席から眺めたかのような風景が映しだされる。
私がアクセルを踏むと、モニターの画面が後方に流れ出す。アクセルを踏めば、風景の流れるスピードがアップする。ブレーキを踏めば、緩やかになる。現実の道路と同じく、刻々と状況が変化していくモニター画面を前に、実際に車を走らせているのとほぼ同じ体験を得ることが可能な、そういう装置だ。
と同時に、これはある種のゲームで、コンピューターが私に交通事故を引き起こさせようと、危険なシチュエーションの罠を仕掛けてくるのに対して、私はそれらを無事故で切り抜けなくてはならない、というのがゲームのルールだ。
カーブの曲がり口に駐車している車、車の影から飛び出す歩行者、すり抜けてくるバイク、その他もろもろをかわして、制限時間内に駐車場にたどりければプレイヤーの勝利だ。
結果を言うと、三人一組でいどんだゲームは、一名を除いて、プレイヤー側の完全勝利となった。
そうなのだ! すでにお気づきのとおり、
例外の一名というのが私でございます。
対向車との正面衝突したあと、バイクに後方から追突され、とどめは、サッカーボールを追いかけて飛び出した子どもをひき殺したのだった。ドーンという追突音と衝撃、
フロントガラスにポリゴンの子どもが張り付いていた。
(T△T)
ゲームとはいえ、ひとを轢いたのはショックだ。
後ろから追突したバイクのライダーは重い傷を負ったに違いない。サッカーボールを追いかけていた少年は、即死だったろう。
少年をひき殺したあと、画面はすぐに切り替わり、何事もなくゲームは続いていったわけだけれども、そのころはもう、何もかもが恥ずかしくて仕方がなくなってしまって、つまり、猛烈にくよくよしてしまったのだ。
そこからさらに私の想像力は四方八方をはねまわって、恥ずかしさがなおつのり、それというのも、チャペックの言うとおり人を殺すのは極めて容易なのだけれど、私が“実際に人を殺す”場合のこと、もしくは“実際に誰かに殺される”ということを考えずにはおれなかったから。
ナイーブすぎて話にならん、と言うなら言ってください。
このゲームはよく出来ていて、ボタンを色々いじると、私に追突した自動車側の運転席視点や、バイクのライダーの視点、轢き殺された子どもの視点というものもリプレイとして確認できるのだった。
しかし、そこには物語が欠けている。……私はそう思うタイプの人間なのだ。誰かの夫、もしくは妻、息子、娘、父親、母親、友人、知人、沢山の思い出、好きなアルバム、今日の夕飯の献立、憧れのサッカー選手、初任給、結婚指輪、盲腸の手術、彼もしくは彼女がどれだけ親切だったか……。『バイオハザード』のゾンビたちですら、人間だったころの物語があるはずだ(スイマセン私が遊んだ唯一のゲームでして。他は知らんの)。
いや、なにはともあれ、シュミレーターでよかったです、はい。
(^_^;)
*8/14に奈良NHKでテレビ出演あります*(2007.8.12)
「私は護憲論者である。なぜかというとこれをいじりだしたら、とてつもなく右傾化してしまう。日本の軍国主義的性質は本当に恐いよ」
〜元“防衛大学校長”猪木正道氏
『我、自衛隊を愛す故に、憲法を守る』より〜〜
「今、イラクへ行って命を落とさずして、イラクの石油が、あとで、もらえるんですか?」
〜コイズミ内閣防衛庁長官・石破茂氏
「---世間では、箕輪サンのようなタカ派の政治家が今なぜ自衛隊のイラク派兵に反対ということを言うんだと、こういうふうに思う人々も少なくないんですが、このことについてはどういうふうに思っていますか---」
「人がなんとけなそうが笑おうが、私は自分の利益のために奔走した気分はひとつもありません。やがて死んで行く身ですが、なんとかこの日本がいつまでも平和であってほしい、それだけの思いでありまして、平和的生存権を負った日本の年寄りのひとりが、やがては死んでいくでしょう。そう思いながら、やがては死んでいくが、死んでもやっぱり日本の国がどうか平和で、働き者の国で、幸せに暮らしてほしいなと、それだけが本当に私の願いでした。」
〜自衛隊イラク派兵差止北海道起訴・箕輪登氏口頭弁論より
『我、自衛隊を愛す故に、憲法を守る』より〜
*お知らせ*
弊社で出版した『えんぴつで憲法練習帳・日本国憲法前文、日本国憲法第九条』の件で、NHKの取材を受けました。
とりあえず、奈良UHFで8月14日6:10分ごろ放送するそうです。大阪でも放送するかもしれませんが、日時など不明です。主役(?)は玲子ですが、ヘタをすれば、ワシもちらっと映っているかもしれません。誰もそんなものは見たくないので、今から恐縮しております。
とまあ、お知らせでした。
で、日記。
憂国の右翼のかた、タカ派議員のかたも「憲法違反のイラク自衛隊派兵を撤回すべし」とお怒りになって裁判まで起こしているわけですが、この派兵は戦争出来る国への大切な一里塚だし、イラクは石油が採れるから、憲法違反だろうがなんだろうが絶対撤退しませんわな。
イラク国民の財産である石油を多国籍企業がぱちって、アホウみたいに値上がりした石油を日本で売りさばくのです。正直、笑いが止まりません。
アメリカでは、二大政党制度では庶民の声が政治にちっとも反映しないということで、強力な第三政党を作ろうという動きが活発になってきたようですが、ここ日本はというと……。
時事通信の世論調査によりますと、国民の望む政権の枠組みとして「自民、民主両党などの大連立」を挙げた人が27・5パーセントで一番多かったそうです。
げひー!!!
御希望は二大政党制どころか、
大政翼賛会ですか!!!
いやー。
すんごい大ホームランを見上げる投手の気持ち。
あら〜!
(^_^;)
北朝鮮の独裁が恐ろしいとか中国が恐ろしいとか、旧ソ連の一党支配が恐ろしいとか言いながら、そのいっぽうで「自民、民主両党などの大連立」を御所望って
完全に矛盾してるんちゃうん?
(^_^;)
ねえ……。
こういうひとたちにとっての、例えば「北朝鮮の独裁」って、具体的にはどういう状態のことをいうんだろう?
テレビがそう言うからでしょうか?
実際のところ、そんな感じなんじゃないでしょか。
……。
以前にも描いたけれど、最近、自分のことがあわれでしかたがない。
ワシ、地球人に向いてないと思うの。
自分を地球人と信じ込んでいる猿が、自分自身の姿におびえてキーキー悲鳴を上げているというような、そういう気分。
これがまた、ちっとも面白くない冗談なのであります。
(^_^;)
あ、BS1で押井守監督特集をやっていたので、観ました。
アニメ好きと言いながら、押井守監督作品を観たことがない、というのはちょっとかっこうがつかないので、よかったです。
*もしあなたが船を造りたいのなら*(2007.8.8)
「イタリアの社会党は解散した。他の社会民主主義の諸政党はひどく弱体化するか、あるいはすっかり信用を失った。イギリスの労働党は反動的な政党に姿を変えて、いまやネオリベラリズムのイデオロギーを高く掲げ、ことあるごとに宗主国、アメリカの愛顧を得ることに汲々としている。誰もがグローバル化した市場の目標実現の強靱さを痛感させられた。社会主義インターナショナルは内部分裂した。労働組合は組合員数の劇的な減少に直面している。」
〜ジャン=ジグレール『私物化される世界』〜
「みなさんは、なにが最終的にこの星を滅ぼすか知っていますか?
真剣さがまったくないことです。実際になにが起こりつつあるか、つぎになにが起ころうとしているか、そもそもわれわれはどうしてこんな泥沼にのめりこんだのか、そういうことにだれもまったく無関心なのです。
」
〜カート=ヴォネガット『ジェイルバード』〜
「マーク・トウェインとエイブラハム・リンカーンはいまどこにいるのだろう。いまこそ必要なときだというのに。」
〜カート=ヴォネガット『国のない男』〜
参議院選挙が終った。
選挙期間中---選挙が終ったあとも---テレビ画面の前で二匹のゾウが殺し合ってる。または、交尾をしている。どすん、ばたん。あまりのすさまじさにかたずを呑んで見入ってしまうのだけれど、ゾウの足もとでせわしなく走しりまわっているアリンコの存在を誰もがすっかり忘れてしまっている。
議会制民主主義とは、こういうことなのか?
いや、返事はけっこう。
リンカーンが有名な「人民の人民による人民のための政治」という演説をぶちあげたのは、
1863年
のことだ。
「人間をモノ扱いするのはもうやめようや! そしてみんなもっと仲良く暮らそうぜ。そのほうがきっと楽しいよ」という内容の“経済の本”をマルクスが出版して世界中の人間からブーイングをあびたのは、
1867年。
日本では大政奉還だとか坂本龍馬暗殺だとか、まあ、そんな年だ。
ちなみに、ロシア人たちがマルクスの本を自分勝手に解釈して帝政国家を転覆し、自分たちの新しい独裁国家に社会主義の看板を飾り立てたのは
1917年。
リンカーンがどこぞの俳優に暗殺されたのは
1865年
だ。
えっ、さっきから何の話かよくわからないって?
SFの話だよ!
それから、冗談についての話。
船を造るときにもっとも大切なことについての話でもある。
アメリカで最初の労働組合を結成したユージン=デブズは1855年に生まれた。
「下層階級があるかぎり、わたしはそのうちのひとりだ。犯罪者がいるかぎり、わたしはそのひとりだ。刑務所にひとりでも誰かが入っているかぎり、わたしは自由ではない」などというようなラリパッパなことを大声で周囲に吹聴し、牢獄から大統領選に出馬した。やぶ医者のやぶ治療が元で、1926年に死んだ。
マーティン=ルーサー=キング=ジュニアが生まれたのは1929年。非暴力による黒人解放運動を展開した。1964年に暗殺された。
エルネスト=ラファエル=ゲバラ=デ=ラ=セルナがおぎゃあと生まれたのが1928年。学と理性と勇気をあわせもつ立派なフウテン時代を過ごしたあと、武力革命に身を投じて彼の敵とかわらぬ冷酷な人間となった。ボリビアで政府軍によって射殺された。1967年。
2007年。人間がなにをくっちゃべっていたり、なにをしでかしたりしているかというと……今日の朝刊を読めばわかるよね。
「黄金の拘束服は、生地に余裕も持たせないでぴったりと着れば、それだけ多くの黄金を産む!」
〜トーマス=フリードマン〜
ぶっ!
……もしも、リンカーンが暗殺されていなかったら?
マルクスの話に耳を傾けるのがエンゲルスのじいさんだけではなくて、せめて公民館のざぶとんの数くらいの人が真剣に耳を傾けていたら?
ユージン=デブズがアメリカ合衆国の大統領に就任していたら?
まるでキリストさんか、はたまたシッダルダさんのように、ゲバラがフーテンとして一生を過ごしていたら?
いやいや、きっつい冗談だよな。
♪もしもという名のほうき星
君とふたり 追いかけてェるゥ〜
♪イエーイエー!
♪アハ〜ン!♪
確かに「新しい地球規模の市民社会」なんて夢想もいいところで、そもそも「新しい地球規模の市民社会」ってなんだ?
ゴドーを待つことにみんなホトホトうんざりしはじめている。それどころか、いまや誰も未来を夢見たりしない。だから、SFの話はこれでおしまい!
いや、誰もというのは言い過ぎで、ニカラグアやホンジェラスのひとびとにとっては、未来はまだまだ語るべき何かのようだ。それから、フィンランド人達も、彼らの独特の未来を実践さえしている。
聞いた話だが、フィンランド人達の未来は夏にやってくる。
短い夏が巡って来るたびに、フィンランド人は長い夏休みをとる。ノキアの携帯電話の電源を切り、テレビのスイッチを切り、その他電化製品のコンセントを抜く。それから、重いリュックをおもむろに背負った彼らは、
針葉樹の森の奥に消えて秋まで帰ってこない。
森の奥に消えたフィンランドの人々はそこで何をしているのか。
UFOを呼び寄せているという噂もあるが、まあ、ほんのちょっぴり、サルだったころに里帰りの気分を味わっているのではないかと日本に住む私はにらんでいる。
だとしたら、素晴らしい話だ。
いや、本当の話。
探したらアーシュラ=k=ル=グウィンやロバート=シルバーヴァーグあたりが、こんな設定のSFを一本ずつくらい手がけていそうな気がする。
私たちにとってはSFでも、フィンランドのひとびとにとっては既に日常なのだ。
……。
こういうことを言うのは何だが、最近つくづく、自分のことが気の毒で仕方がない。
なぐさめは、地球で暮らす9割方の人間も言葉に詰まるほど気の毒で、特に子どもがそうで、それから、この地球上でいまだ人間の滅ぼされずにいる有機体については、これは気の毒ではすまされない状態だということだ。
すくなくとも地獄ではひとりぼっちじゃない!
なぐさめになるだろう?
「もし、あなたが船を造りたいのなら、木材を集めるために人を集めたり、彼らに作業や仕事を割り当ててはいけない。
むしろ、海の無限の広大さを切望するように教えなさい。」
〜サン=テグジュペリ〜
テグジュベリは1900年にリヨンに生まれた。
1944年
に飛行機に乗って偵察に出かけ、そのまま帰ってこなかった。
これまた、あくびがでるほどにお決まりの話である。
*幻想とは全ての喜びの第一段階である。オスカー=ワイルド*(2007.8.6)
「神よ、願わくば私に、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とを授けたまえ。」
〜カート=ヴォネガット『スローターハウス5』〜
「我々は過去を振り返ることによってではなく、未来に対する責任によって賢くなるのである。」
〜ジョージ=バーナード=ショウ〜
「苦しみは変わらない、変わるのは希望だけだ。」
〜アンドレ=マルロー『侮蔑の時代』〜
「自民大敗」ではしゃげるほどノウテンキになれない私。みなさんはどうですか?
飽くなき消費の先に幸福があると信じる人間が
「眼鏡も着替える時代です」
なんつーことをほざきながら、地球を暖めまくって、このたびとうとうギリシャまで気温45度超の大金字塔をうちたててしまいました。
酒も凍るハンガリーで気温42度!
アロハシャツを着てバルトーク演奏しなきゃいけなくなるね。
日本も暑いよ。
今回の選挙結果が私をさらなるペシミズムに走らせるのは、有権者の勝利という図式が広告代理店の作り出した幻想に過ぎないからだけど、人類の未来・反戦・平和という観点からみれば、今回の選挙結果はこりゃもうはっきりと
大後退
してしまったわけで、しかもなお悪いことに、ほとんどの有権者がそれに気がついていないときてる!
まあ、今回のようなシチュエーションを想定して、政界・財界・マスメディア三位一体で二大政党制を推し進めてきたわけだから、ドンピシャだったわけだな。
……地球温暖化で今にも海が沸騰するかというありさまだというのに、地球人というやつは、本当に目の前で海が沸騰でもしないかぎり、本気になれない生き物なんだなあ。
ぎゃあああ〜
ノストラ大魔王様〜!!!
ゾウを飲みこんだウワバミの絵を見て「これは帽子だねえ!」なんつってるかぎり、どもならんのよ。星の王子様、たすけてエ〜。
……しばらく寝込みますわ。
アヴェさんも寝込んでると思うと、ちょっとだけ愉快、だはは。
あんまり大きな声では言えないんだけど、You Tubeでオバカ画像を見つけたので、紹介。
漫画『おおきく振りかぶって』のファンのかたで、しかも ホットペッパーのコマーシャルを楽しんだことのあるかた限定。本当にお馬鹿なので、スゴイこと期待しないように。
クリック *もうなくなっちゃいました。
わはははは!
もうやけくそ。
今日は8月6日だ。
『はだしのゲン』読みます。
*バルディン『Konflikt』!!*(2007.7.29)
「私たちを欺こうとする支配階層に対抗するにも、私たちには資金がなかった。誰かが私に、
「チャベス、宣伝費をどうやって支払うのか」と訊ねた。
私は「わからない」と答えた。
「テレビを支配している大金持ちたちに対抗して、どう選挙運動を展開するのだ」---「わからない。どんな手段があるのか、わからない。だが、ともかく選挙をやるんだ」
」
〜ウーゴ=チャベス〜
「しかしそれでもなお、ぼくには思えるのです。もっとも肝心な、そしてほんとうのことをぼくは知っている、しっかり知っていると
」
〜チェーホフ『『三人姉妹』〜
皆さん、今日は投票日ですね。
今回の選挙の争点のひとつに教育改革があるらしいんだけど、我が国の政府が教育改革法案作成の参考にしているのはアメリカ合衆国の「落ちこぼれゼロ法」という話を自動車教習所のつけっぱなしのテレビのニュースで知って、思わずえびぞりになってそのままエクソシストかさかさ蜘蛛歩きで走り出しそうになった。
この「落ちこぼれゼロ法」、子どもたちがみんなお勉強ができるようになって、学級崩壊もなくなって、みーんな解決したじゃない!……ということではけっしてないのな。
子どもの成績に頭を悩ましているお父さんお母さんは、法案のタイトルだけでついそう判断しそうだけど、これ実は、
すべての高校の生徒たちの情報は軍の新兵募集のためにまるごと提供することが義務づけられて
いるという法律。
成績の悪い子ども、お金がなくて進学できない子どもは漏れなく兵隊さん! イラクでドンパチやって生きるのがやんなって、それで落ちこぼれゼロなんだよね。
テレビではまったく触れていないのがまた憎らしい。
へそで茶が沸き過ぎで空焚きしちゃいそー。
私は根っからのペシミストで、選挙の結果予想も日本の未来にもものすごく悲観的なんだけれども、だからこそチャベスの「わからない、だけど、選挙をやるんだ」という言葉に奇妙に勇気づけられもする。
チェーホフという古いロシアの文学者は、こんな言葉を残した。
「候鳥のように場所を変えることに救いを求める者は、けっして何ひとつさがし当てはしないのだ」
話はがらっと変わるけど、私と私の弟が、20年ものあいだ探し続けていた短編アニメをとうとう見つけた。
ガリー=バルディンの『Konflikt』だ。
弟がインターネットを始めたそもそものきっかけが、この、ガリー=バルディンの『コンフリクト』の情報を世界の情報ネットワークのなかから探し出すためだった。
私と私の弟が、まだ子どもだったころ、深夜放送で一度だけ観た7分間のアニメーション。
You Tubeで、発見した。
この単純なアイデアの、7分そこそこのアニメのなかに凝縮されているのは、人類の歴史の一部始終だ。
あまりくどくど書いてもしかたがない。
実際に観てください。
もうひとつ、同じくガリー=バルディンの『アダージョ』にもリンクしておこう。
「ああ、例の宗教のサクリファイス話ね」などど途中で結論づけてはいけない、ラストシーンの静かな衝撃を、ぜひ。
くりかえすけれど、もっとも単純なアイデアで、これほど普遍的で強力な作品を作り上げる、バルディンはいったい何者っ!
情報をお持ちの方、よろしく。
*世界から我が子を守る方法*(2007.7.27)
「何でそんなに生放送ばかり出るのって言われるんだけど、生放送に出ていれば戦争が始まりそうになったとき「戦争はいけない」と言うことができるから。録画だとカットされてしまうだろうけど
」
〜ピーコ〜
「「みなさま方には、相手として戦わなければならない下層階級がおありだ、ということになりますれば」と、彼は言った。
「わたくしどもの方には、下層階級というものが、ちゃんと控えておりますよ!」
この名言は、満座をどっと笑わせた」
〜ジョージ=オーウェル『動物農場』〜
なんか、ドイツでは、10年ぶりに赤ちゃんの出生数が増加したそうで、フォンデアライエン家庭相の「男女がためらいなく出産を決意する国にしていく改革」がさっそく結果を出しつつあるようだ。
まずもって、「男女がためらいなく出産を決意する」というくだりが、いきなりたのもしいというか、うらやましいというか。赤ちゃんを産む決断を下すのは男と女の両者なのだ、ということがしっかりわかってらっしゃるんだよな。
日本政府? 女性は産む機械だそうで、トホホ。
(;´▽`A
出産後に両親のどちらかが育児休暇を取れば、最長14ヶ月、休暇前の収入の3分の2を保証するし、失業者にだって、失業手当てプラス月額300ユーロを保証してくれるんだと!
しかも、政府主導で
保育所3倍化計画も発動中。
ドイツ人は完璧主義者だからな。少子化問題も克服してしまうかも知れん。
ちなみに、我が日本の少子化対策と言いますと、
1.男女共学の段階的廃止、花嫁学校の復活
2.女性の社会参加の抑制(うわあ……)
3.女性の役割をしっかり認識してもらうための教育プログラム作成(専業主婦、専業母親)
4.性教育の否定 (^_^;)……。
5.アルバイトや派遣労働者を増加させて、負け組・勝ち組を階層化(よくわからんけど、文化的落後者の遺伝子を後世に残さないようにということかな?)
6.長時間労働体制の更なる充実(えーと?)
……ワシ、これで赤ちゃんの出生数があがれば、海が割れるとか水がワインになるクラスの奇跡だと思うんだけど。
ホント、アヴェさんって、すごいんだな。
(^_^;)
日本の少子化対策って、
産まない決断を男だってしているのだ、という視点が欠落しているところから出発していて
それが私には恐ろしいよ。
真面目に考えれば考えるほど、ぞっとする。
ぞっとしませんか?
少子化対策に花嫁学校の復活をあげる政府が運営する社会の内部で、または、世界第二位の圧倒的な武力による先制攻撃防衛外交をもって世界と関わっていこうという国家の片隅で、一組の名のない男女が自分たちの子どもを守るために残された最終手段は
子どもを産まないことだ。
子どもを産まないという決断によってしか、この日本の社会から我が子を守ることができない、という結論に達したとき、その「男女」は子どもを産まない。
この話は以前にも書いたかもしれないけれど、ま、今度のドイツのニュースは、私の仮説を裏付けているのではないでしょうか?
私がいま通っている自動車免許教習所の休憩スペースには大型テレビが置いてあって、自民党の選挙CMが繰り返し流されてる。
「改革か 逆行か。 自民党!」
私は、ヴォネガットやスタージョンやル=グウィンやP=K=ディックらのSF小説をたんまり持ち込んで、それに集中しようとするんだけれど、だめだ、耳はふさげない。
(^_^;)
「改革か 逆行か。 自民党!」
「改革か 逆行か。 自民党!」
「改革か 逆行か。 自民党!」
ひー! ワシを不眠症にして殺す気だな。
(^_^;)
次に私は、頭の中でレゲエ音楽を聴くことにした。
♪ある民族がある民族より優れている
♪または劣っている
♪そんな思想が最終的かつ永続的に根絶され
♪廃棄されない限り
♪いたるところで戦争はつづいていく
♪いかなる国においても
♪市民の間に差別がなくなり
♪人間の肌の色が目の色と同じく
♪意味をなさなくなるその日まで
♪戦争はつづいていく
♪基本的人権が民族にかかわらず
♪すべての人に平等に保障されるその日まで
♪戦争は続いていく
♪平和の永続、世界市民、国を超えたモラルの法
♪それらが議論を呼ぶ幻想であるうちは
♪世界中いたるところで戦争は続いていく
♪アンゴラやモザンビークや南アフリカで
♪われわれの同士を束縛し続ける
♪無知で不幸な政権が
♪転覆され徹底的に破壊されるまで
♪戦争はいたるところで続いていく
♪争いは東に、西に広がり
♪南から北のはてまでつづく……♪
ツクチャカツクチャカと、どの曲も同じ曲に聴こえるあのレゲエ。iPodなんて持っていないので、脳内で流れ、それを聴くのだ。
ボブ=マーリーの『War』という曲。
平和の永続、世界市民、国を超えたモラルの法、それらが議論を呼ぶ幻想であるうちは……。
そして私は、今日もテレビに背を向けて、SF小説を読むのである。
☆
YouTubeを探したらボブ=マーリーの画像があったので、ツクチャカと、どうそ。
ついでに、以前紹介したエミネムのこの曲も、どうぞ。
エミネムは嫌いなんだけど、この曲は、選挙期間中にぴったりだと思うぞ。本当によくできてる。
--☆---
inumashさんのブログ
『想像力はベッドルームと路上から』に
『概念上の「貧乏人」と実存する「貧乏人」を混同して語る愚かさ』という記事がアップされていたので、ご紹介。
「「貧困による死」が厄介なのは、それが「今すぐに」襲ってくるわけではないということだ。たとえば「ネットカフェ難民」であっても、今日や明日、2年、3年後に死ぬとは思っていないだろう。しかし10年後、20年後には確実に「貧困による死」がやってくる。僕にとっても他人事ではない。」
「求めているのは「敬意」などという曖昧な概念ではない。何よりも「生存する」という、どんな生物でも持っている最も基本的な願望を満たす為だけの「金」を求めているに過ぎない。「たったそれだけのもの」も与えられない人間が払う「敬意」に何の価値があるだろうか。」
「「格差社会」は、「人間的価値」の格差なんていう生ぬるいものではなく、「生存可能性」の格差に他ならない。」
「生存可能性の格差」とは、ズバリ言い得て
胸に落ちまくり。
ちゅうか、こんな世界に生まれてくる子どもが災難だよなあ。
*放射能汚染で疲れが取れません*(2007.7.22)
「「マーサー(神)はまやかしじゃない」
リックはいった。
「現実がまやかしでないかぎり」 」
〜P=K=ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』〜
「でもこれから生まれてくる子どもたちは?」
〜堤未果『アメリカ弱者革命』〜
「ビル=ゲイツ氏引退、慈善家へ!!」
〜『ITmedia News』見出し〜
原発銀座に近い新潟で地震との速報がネット上で流れたとき、瞬間的に悪い予感がしたのだが、悪い予感に限って、まずはずれることがない。
柏崎刈羽原発から放射能が漏れてしまったのだ。
東京電力は、
「ちょっとしたボヤがありまして、で、最初はなんも漏れてないと思ったけど、本当はちびっとだけ漏れてました。でもたいしたことないですよ〜」
と頭を下げ、あとはテレビのスイッチをつけても巨人阪神戦かアジアカップの話だ。
CNNもBBCも、上を下への大騒ぎだっちゅうのに、日本のメディアは呑気だなあ。
「コバルト60という屁みたいな放射能物質だから、大丈夫ですよ〜」
とテレビのコメンテーターが言っていたけれど、
あほか!
男の子が小さな小石を拾ってきたら、一家全滅してしまって、実はその石がコバルト60だったって話、知らんの?
漏れたのがプルトニュームなら、半減期は
38万年だ。
巨大タンポポ、脚が7本のカエル、口のないイモリ、孵化しないツバメの卵、頭がい骨がむきだしの子ウサギ、雲を衝くような不妊と癌の発生率、そういう事態が38万年たってやっと半分になる、ということだ。あと38万年たったら0になると思ったら大間違い、半分の半分、つまり4分の1になるだけ(弟の言うには、こういうのを指数関数というらしい。勉強になるな)。
中越沖地震の被災者のみなさんが吸う空気、飲む水は、そういうモノに汚染されているわけだ。
ちゅうか、威かすのでもなんでもなく、原発施設が2時間にもわたってぼうぼう燃えているなんて、人類滅亡の危機なんですよ。
人間その他、地球上の生命体はどいつもこいつも度を越してもろくて、38万年どころか2秒間ほどピャッと強い放射線を当てれば、塩かけナメクジのように悶絶しながらドロドロになって死んでしまう。
こんなん、一度漏れたら、どもならんだろ?
どもならんから、ウソこくんだよな。
規模が違うだけで、チェルノブイリといっしょ。
放射能は漏れてません、また、漏れたとしても、人体にも環境にもまったく影響がない程度の漏れ方で、もしも仮にあなたやあなたやあなたや、あなたの子どもや子どもや子どもが癌になったとしても、原発とはいっさい関係がございません。
テレビが保証します。
(^_^;) ……。
もう地球人は駄目かも知れん。
少なくても、日本という国は駄目かもな。
来世があるなら、テレビのない星に産まれようっと。
次に生まれるなら、アナレスで。
---☆--
外崎則夫氏のサイト
『N.TONOSAKI's Personal Station』
の大人気コラム
『がんばれ!!ゲイツくん』最新号で年金問題が語られているので、ちっと長いですが、引用を。
「国庫負担でオンラインシステムを作る話だったのが、途中で年金を流用して作る話になってから金額が急増しているんですよね。本来なら年金は将来の給付のために備蓄なり運用なりすべきものなのに、どういうわけかオンラインシステムの構築に必要だからということでNTTデータとか日立に国民がせっせと納めた年金の膨大な額が流れ込んでいるわけです」
「ちょっと前に、国の年金が足りないということで確定拠出年金、という制度が数年前から出来ていますが、あれも国の責任で足りなくなったのに個人に年金を掛け金にしバクチをさせるというひどいものですね。これ、厚生労働省のページに説明が書かれていますが、メリットの欄に「社員の自立意識が高まる」とか「経済、投資などへの関心が高まる」なんて全くわけのわからないことが書かれていますが、国にそんなことを言われる筋合いは無いかと思います」
もしもワシが神様だったら、神の怒りでみ〜んな塩の柱にしてしまうだろうな。
私は無神論者なので、そうならないわけなんだけれど。
どっと疲れたので、ワシは寝る!
だるくてだるくて、風呂に入る体力もない。
漏れた放射能のせいではないかと思う。
以上!
*仮免許とパパ、ヴォネガット*(2007.7.16)
「そうくよくよするな。どのみち、やつに ベートーベンの第九が書けるわけじゃなし
」
〜カート=ヴォネガット『ガラパゴスの箱船』〜
「気づけば 泣きながら明治村を徘徊!」
〜カラスヤサトシ『カラスヤサトシ2巻』〜
「シートベルトを締めとくのね。今夜は荒れるわよ!」
〜映画『イヴの総て』〜
普通自動車の仮免許の試験を受けた。そして合格した。規定のコースをまともに走ったことが一度もない私がである。びっくりだ。
一度もない? そう、一度もないのだ。だからめでたいのかどうなのか、ちょっと微妙だ。
交差点を右折しなくてはならないところで左折し、合流点をすっとばし、S字カープをはしょり、大型トラックの練習場に入り込む。
「ハイ、合格です!」って、そりゃちょっとまずいだろ。
(;^_^ A
自分ではちゃんと規定のコースを走っているつもりなのだ。だけどいつのまにかコースをはずれているらしい。ちゅうかね、ルームミラー見て、サイドミラー見て、ウインカーを出してって、すんごい忙しいんだから、
どっちに曲がるかなんて考えてる場合じゃないっての!
「あんたねえ、またコース間違えてるよ」
と言われてようやく気がつくんだな。
「いったい何がしたいの?」
とむっちゃ不快そうな声で言われたとき、とっさに
「自動車学校のマッドマックス!」
と言ったらちょっと受けた。うれしかった。
しかしそのあと、
「あなたは、これ以上運転がうまくならない……かもしれませんね」
と言われたけどな。
(^_^;)
当日は実技試験のほかに、学科試験も受けた。交通法規のあれこれを覚えていなくては、仮免許をもらえないのだ。
国家試験だから落ちた鉛筆は拾うな、シッコもウンコも駄目、とえらい厳しいのだ。
結果は100点だった。
試験で100点なんて生まれてはじめてだよ!
台風が引き返してきたらどうしようと思った。
ちゅうか、どっきりカメラじゃないだろうな?
でもどっきりカメラじゃなかった。
こんな私が公道デビューする日も近い。
まずい。
実にまずいと思う。
リアル・マッドマックス、へたをすればリアル・マジンガーZ(操縦方法わからず暴走)状態になるかもしれん。
みんな、ワシが運転する教習車を見つけたら、とにかく避難するように。
--☆---
「こんにちは、赤ちゃん。地球へようこそ。この星は夏は暑くて、冬は寒い。この星はまんまるくて、濡れていて、人でいっぱいだ。なあ、赤ちゃん、きみたちがこの星で暮らせるのは、長く見積もっても、せいぜい百年ぐらいさ。ただ、ぼくの知っている規則が一つだけあるんだ、いいかい。なんてったって、親切でなきゃいけないよ」
〜カート=ヴォネガット『ローズウォーターさんあなたに神のお恵みを』〜
「俺たちは途端に無慈悲になるんだ。それどころか、福祉、食料切符、住宅補助を削減しろ! と目の色を変える。ミシガンじゃ、生まれて12週もすれば、もう立ち上がって働け、と知事様はおっしゃる。同じカトリックの知事様がだ!」
〜マイケル=ムーア『アホの壁inUSA』〜
「私たちはお互いに親切であるべきです。礼儀正しくありなさい。うれしいときはこう言いなさい。『これが素晴らしくないとしたら、いったい何が?』」
〜カート=ヴォネガット『どっかの大学での講演』〜
「最後の審判の日に、神に向かって『わたしは、あなたを信じてはいませんでしたが、とてもいい人間でした』と言えるように生きよ!」
〜カート=ヴォネガット『パームサンデー』〜
「あなたはひどい病気だったが、もう元気になって、これからやる仕事がある」
〜カート=ヴォネガット『タイムクエイク』〜
カート=ヴォネガットのおそらく最後の新刊が出版されるそうです。
エッセイ集で、タイトルが『国のない男』になる予定とか。NHK出版で、7月26日発売だそうです。
『国のない男』いいタイトルだ。
さすが、アメリカの各地で焚書にされる作家さんだけはある。
「国境を土台にものを考えることができないんだ。想像上の一線なんて、妖精やなにかと同じくらい非現実的なものに思える。人間の魂にとって本当に大事なことが国境線から始まったり、そこで終わったりするということが信じられない。美徳も悪徳も、悦楽も苦悩も、国境線で縛られたりはしないよ」
『母なる夜』というヴォネ先生の初期の小説の中で、主人公が吐くセリフ。
バルトークの管弦四重奏曲をバックミュージックに、読もうと思ってる。
よろしければ、みなさんも、どうぞ。
*ここではないある国のお話*(2007.7.13)
「無敵の超大国として行動することを恐れてはならない。(中略)市場の見えざる手は、握りこぶしを見せなければ機能しないだろう。マクドナルドの規模拡大は、F15戦闘機のメーカー、マクドネル・ダグラスの存在を抜きにしては語れない。」
〜もと国務長官特別顧問・トーマス=フリードマン〜
「その結果おそらくついに、ひとつにまとまってたがいに宥和しつつ平和裏に生きる世界という夢に終止符が打たれる」
〜ジャン=ジグレール〜
「実業家の好きな言葉に、「利益こそが絶対だ」というのがある。言いたがらないのは「勘定は私が持ちます」ってセリフだ。連中が数字といえばそれは利益のことだ。
あんた、資本主義におけるこの教訓を楽しんでるかい?」
〜マイケル=ムーア〜
13日の金曜日の今日は、実在するある奇妙で美しい国のお話をしようと思う。
建国以来最高の経済成長率を示し、どういうわけか未曾有の失業増加率も示し、年間の自殺率は4万人にあと一歩というところまで安定して延ばし、けったいなことに国民が社会保障を蛇蝎のごとく毛嫌いする国の話だ。
奇妙だろ?
(^_^;)
何でもその国では、労働組合が労使交渉のとき、
「社員を2千人ほどリストラしろ!」
「福利厚生なんて切り捨てろ!」
「社員の9割をパートにせよ!」
「アジアかアフリカに工場を建てて、現地の子どもを時給30円で働かせろ!」
という要求を断固会社に突きつけるというのが当然視されているような国で、
これじゃあ労使交渉というよりほとんど人権侵害
というか、ワシら先進国の人間からみれば、こりゃあ詐欺だよな。「労働組合」を語って労働者をだまし、搾取するという詐欺。
だって、会社が
「2千人クビは、やりすぎじゃないかな〜」
と言ってるのに
「痛みに耐えて2千人クビは譲れない!(←え?) 成長の促進のために、断固リストラ!」
とはねつけるんだぜ?
某国で働く労働者は、何を信じたらいいんだろうな、かわいそうだよね!
世の中にはいろんな国があるもんだ。
痛みに耐える某内閣が美しい某国に誕生したのが2001年4月。その内閣は80パーセントを超える高い支持率で、なんと国民の10人のうち8人までが、
「もっと右に行け! そして企業が国際競争力をつけるためにもっと俺たちをいじめてくれ!」
などとマゾヒスティックなことを言い、だから本当にそうなったんだそうだ。
2001年4月から2007年7月現在までの増税金額をさらっと勘定すると、
5兆2305億円くらい。
ぶっ!!
某国国民は、これまでよりも5兆円以上も余分に、汗水垂らして稼いだお金を献上してるんだ?
できん、できんわ〜。
その5兆円のお金はどこへ消えたかというと、某国国民の望み通り、大企業・大資産家の減税に使われたのだそうです。
その金額は、ざっと計算して、
4兆2924億円くらい。
大企業と資産家が、6年間ただ昼寝しているだけでも、4兆円がぽっぽにころがりこんできたわけか〜、その国では。
その国では、ちかぢか選挙があるそうなんだけど、その国の指導者は
「もう増税しない、とは言ってない」
と語っているのだそうだ。
その国のとある野党の党首はと言うと、“増税するなら次は消費税だよね”をスローガンに選挙戦を戦うのだそうで、この国の常識は私たちの常識とはずいぶんかけはなれている。
結局、この国の指導者も、それから某野党党首も、投票する国民に話しかけているんではなくて、政治献金をしてくれている企業様とお金持ち様に語りかけているんだよね。
「4兆3000億円も減税して、他にもいろいろ便宜を図ってあげたでしょ? これからも頑張ります、わしらには実績がある! だから、献金よろしくね!」
「いやいや、わしらが政権をとったあかつきには、もっと過激な増税案をかまします! 憲法も改正して、軍需産業で大儲け! 国民の権利もしばりまくり! どうです、お金があれば、実現しちゃいますけど?」
こんな国に生まれた某国の子どもたちはかわいそうだよね。
この国の赤ん坊たちは、泣くときにこう思っているに違いない。
先が思いやられる、先が思いやられる!(by施川ユウキせんせ)
この国では、選挙期間中には、それに関する話題をネット上で語ってはいけないというルールがあるのだそうだ。
その国の国民は一日
16時間労働制で、
しかも、そのうちの半分の
8時間はサービス残業でただ働き
なのだそうで、したがってその国では選挙があっても、必要な情報がモソモソごはんを食べながら観るテレビニュースと新聞報道しかないというありさまなんだそうだ。
大企業の責任者たちは自分たちで赤字をこいでおいて、政府役人に電話をして
「国際競争力がちっと足らないんだよ」
と電話する。
「わっかりました!」
サービス残業が8時間だ。
この国の国民は、「利益こそが絶対だ」という市場の法則が客観的事実なのだと脳みそのシワがなくなるまでみっちりしこまれているので、いよいよどうにもならなくなったら、個人が自らの命を絶つことになっている。
どういうことかというと、なんと、その国では、
経済の“自然”の流れを落後者がよどませることは許されないのだ!
淘汰は絶対不変の宇宙的真理であり、曇やお日さまや海や石のように、ありのままの自然そのものなのだ、という理屈。
そうした“自然”が作りだした合理的システムの内部で、弱者は淘汰されていく敗北者であるのだから、その主張はすべて間違っている。むしろ、脱落者を生みだすシステムこそが、奪略者から正しい強者を保護している---という思想をその国の国民たちは共有しあっている。公正、敬意、誠実、生命の保護という諸価値は、自然の根本原理とは少しだけ、しかし決定的にはずれているというのだ。
コヨーテですら、不具コヨーテや老齢コヨーテを保護しようと必死で取り組むというのに……。だいいち、そんなことを本気で遂行すれば、さまざまな地域文化や無形資産が壊滅するのではないか、と、皆さんは心配するのではなかろうか? 実際はもちろん、そうなった! そしてその国では、そうなった原因は弱者自身の弱さが招いたのだ、ということになっている!
(゚口゚;) ・・・・・。
すべては結果論だが、と言っても、その国の大企業の責任者やその他のお金持ちが、頼るべきなにものも持たず自殺したり餓死したりする(その国は未曾有の経済成長のまっただなかでありながら餓死者という弱者を一定量抱えている)ひとびとに対して、何の良心の呵責も感じない、ということではない。
この国のお金持ちは、鬼か悪魔かと皆さんは思うかもしれないが、彼らにだって良心はある! しかし、西からお日様を昇らせることができないように、自然の摂理にそむいて、この大掛かりな冷酷さを変更することは彼らにも不可能なのだ。いくら万能のお金持ちでも、
水の上を歩いたり、死人を生き返らせたり、淘汰の必然をひっくり返したりはできないよ!
……少なくてもこの国ではそのように信じられている。
しかし、彼らはモラルの体現者であるから、救済の最後の努力を怠らない。社会を前進させ、ひとびとを幸福にするのが彼らの使命。彼らに言わせれば、これは21世紀に残された「最後の悲惨さ」であって、子どもたちを餓死から救うために、我々は徹底的に経済的淘汰の嵐にさらされなくてはならないし、弱者という根本原因を淘汰しきってしまうことでしかこの悲惨さは解決不能なのだ。
何かの冗談かと耳を疑うが、彼らは大まじめだ。そして、「最後の悲惨さ」に心底心を痛めているのだ。
正しい者たちが、正しく独占する自由。もしくは、権利。
……弱者が淘汰されきったとき、思わず目を背けたくなるような悲惨さは地球上から消え去る。
なるほど! ぜんぶ解決したじゃない!!
1996年、世界経済フォーラムにおいて、ドイツ連邦銀行総裁のハンス=ティートマイヤーという人物が、世界有数の多国籍企業の代表者、国々の大統領、首相、大臣、国家首脳に対して、このようにおっしゃった。
「今後、みなさんは金融市場のコントロール下に置かれるのです!」
私は度肝を抜かれたが、某国の国民は驚かなかったに違いない。すでに経験していることであったろうから。
もし私がこの国の国民なら、
1)企業献金をいっさい受け取っていない政党、
2)政党助成金(なんと、自分らの政党活動の費用を税金からパチるという法律がこの国にはあるのな!)を受け取ってない政党
に投票するだろう。
いや、わしがその国の国民だったらそうするということよ。
(^_^;)
お金持ちから金を受け取っている人間は、そりゃお金持ちのために働くだろう。
投票したのがワシら貧乏人たちだったとしてもだ。
インターネットによる調査で、私は、企業献金を受け取っていない政党と政党助成金を受け取っていない政党を調べあげた。
その国には、なんということか、その当たり前すぎるたったふたつの条件を満たす政党は一党しか存在していなかった!
なんと美しい国であることか!
「人の良心を腕づくで窺き込んだり、
人を棍棒で天国に追い込んだりなど、できるものか」
〜トルストイ〜
*お金で買おう参院選挙*(2007.7.11)
「人々の目を真の問題からそらし、お互いを孤立させることが目標です。共同体を組織したり、共同体との関係を確立したりする試みはみな押しつぶさなければなりません。全体主義国家と同様、開かれた社会でも、形こそ違え検閲が非常に現実化しています。」
〜チョムスキー『「家畜化」教育を超えて』〜
「嘘も繰り返せば真実となる」
〜ゲッベルス〜
さあ、参院選挙ですね。
しかし最近は、候補者がむずかしい選挙公約なんて長々と語っても、有権者にはちんぷんかんぷんということになっていて、一にも二にもイメージ戦略が重要という時代。
タレントや元スポーツ選手の候補者が雨後のタケノコ。
いや、そういう時代(争点なき選挙とか、シラケ若者とか)なのだという認識そのものが広告代理店によるイメージ戦略のたまものなんだけど、とにかく、
イメージ消費の政治的末期症状だよ。
メディアでの露出さえあればもうなんでもいいという有り様で、政治的ケンシコ(牙が伸びすぎて絶滅したトラの親戚)状態としか言い様がない。
アヴェさんが自民党総裁に選出されたその当日(!)に、自民党広報本部の依頼に応えて、某広告代理店・電通が提出したメディア戦略☆企画書のタイトルがこれ。
「広報戦略のご提案---新総裁のもとに、07年参院選を照準とした圧倒的優位なブランド構築をめざして」
(^_^;) ……。
「『リトル小泉政権』ではない、『ビッグ阿倍新政権』の定着化〜次期参院選での自民党勝利へ!」
だってさ。
ビッグ阿倍政権などという言語センスが素晴らしい!!
勝利と成功の鉄則、ブランド構築!
またブランドか!
ナオミ=クラインに『ブランドなんかいらない』というごっつい本があるけど、いやもう、岩に染み入る蝉の声だよ。
イメージ、イメージ、イメージ。
広告代理店は、わしらになんでも信じさせることができるし、何に同意すべきかを決定することができる。すげえよな。
時代! ライフスタイル! 個人的趣向! 広告代理店がわしらに売っている商品は、私とあなたの生きかたそのものだ。
別の広告代理店アサツーディ・ケーは、
「前総裁が持つ『実行力・決断力』イメージが獲得できていない」
と指摘、
「前総裁が持っていた支持率を継承するには、上記イメージの獲得が第一の課題」
と提案なさっている。
なるほど! じゃあってんで、「上記イメージ」の獲得大キャンペーンに投じるお金が数十億円!
そりゃ年金を紛失“させないと”予算が捻出できんよな、だはは!
……。
ワシもな、毎度毎度おなじことばかり言うのは気が引けるんだけど、ホント、右翼とか左翼とか保守とかリベラルとかいう以前に、貨幣経済制度にもちっと批判の目を向けないと、このドグサレ現象は歯止めがきかないと思うの。
天国も幸福も来世も愛情も喜びも配偶者も愛人も子息子女も家も娯楽もひとびとの尊敬も民主主義も金で買えるし、消費することができる、やった、ばんざい。……だけど消費は消費なんだよ。
「あなたは限度いっぱいに幸福にならなくてはならない」とテレビは言うかもしれないが、この世とあの世のありとあらゆる人間的価値を私物化するために、まず貨幣によって交換可能にしてしまう……なんてどう考えてもキチ●イざただろ。
私が死刑囚として、そして明日死刑執行される身として、そのときは何を消費しても意味を持たないと感じるだろう。最高級中華料理を食べる? ブランドもののの洋服を買う? 世界の名画を購入する? 家を建てる? どれも意味がないよ、だって明日死ぬんだぜ!? そのとき、消費は何の意味も持たない、その瞬間に私に残るものがあるとすれば、これまでの私が誰かに与えた何かだ。
そんなものがあるとすればだけどな。
もちろん、実際には私は死刑囚ではないから、明日も生きている……つもりでいる! いつまで生きらるかなんて、誰にもわからない。確実なのは、いつの日かわからないけれど、その死はきっと訪れるし、私をひとりぼっちにしてしまうだろう。屍肉はきれいに火葬されて、私ただの一度もりっぱな肥やしになれなかった私の人生にピリオドがうたれる。
さびし〜。
それでも幸福になりたいというむきには、もうひとつ肝心なことを教えちゃる。貨幣の排泄物として私物化され、消費されるのは、私とあなただということ、これだ。
「あなたは限度いっぱいに幸福にならなくてはならない」つっても、結局のところ、
テレビコマーシャルで観た新製品をせっせと購入する以外にやることない
んだよ。
わしらは大量生産社会を維持するためにさまざまなイメージとイメージを衣服のようにまとう製品群を消費し、連中はわしらのライフスタイルを所有するのな。
正直言って、奴隷とかわらんと思うよ。
この牢獄は、鉄格子がはまっていないぶん、さらに始末が悪いけど。
(^_^;)
イメージ戦略という、見えない鎖だ。
--☆---
えっと……。
5月28日に反戦活動から引退したシンディ=シーハンさんですが、
7月3日に復活しましたよ。
はやっ!
(;^_^ A
「トーマス・ジェファーソンは、わたし達が20年ごとに革命を起こさなければ、共和国を誠実には保てないといいました。わたし達の最後の革命(南北戦争を革命と数えなければ)以来もう225年が経ち、ジェファーソンの言った期限はとうに過ぎています。TVを消して、あなたのペットに別れのキスをして、あなたの子どもを連れて、腐敗した連邦政府に押しかけるか、わたし達の行進に加わってください。」
共和党と目くそ鼻くその民主党のしがらみから抜け出して、ある意味、シーハンさんもすっきりしたかも。
革命は、自分自身に24時間体制で問いかけるもので、民主党(もしくは共和党)の党員バッジとは何の関係もないのさ。
もちろん、某コイズミさんのイメージ言語としての革命は、宇宙の彼方に大論外だ。
*こおりやま映画上映無事終了しました*(2007.7.6)
「質問に対し総理は、「日本が常任理事国になるにも普通の国家になるにも憲法改正は関係ない」と答えた。ではなぜ、憲法改正はそんなにも大きい問題となっているのか? それは戦前の軍事大国を復活させるためである」
〜ケン=ジョセフ〜
「イラクが武装解除しないなら、我々の方が武装解除するまでだ!」
〜ジョージ=ブッシュの、日本国憲法第九条的“失”言〜
*奈良県はとくに郡山在住のみなさまにお知らせです。
今日6日、郡山城ホールにて、憲法誕生の秘話を描いた映画『日本の青空』を上映しました。
*上映は終了しました。ありがとうございました。
……。
郡山上映実行委員会の委員の一人として責任を果たした……かどうかはあやしいかぎりでしたが、終ったんだからまあ、これでよしと考えましょう、と。
これからも奈良県各地、全国各地で上映がありますので、どしどし観てやってくださいませ。どこかの開場で、お会いすることがありましたら、どうぞよろしく!
*21世紀のヘルマン=ゲーリング*(2007.7.3)
「戦争に反対する左派も、しばしば自分たちこそ真の愛国者であると主張する。けれども、私自身は、愛国者ではないし、愛国者になりたくもない。愛国心が人類の崇高な属性の一つであるなどと、私は考えていない。
私はいかなる国や政府にも忠実ではないが、政治的社会的公正や経済的民主主義、人権といった、いくつかの原則に対しては忠実でありたいと思う。」
〜ウィリアム=ブルム著『アメリカの国家犯罪全書』〜
「戦争回避を主張する者たちには、愛国心がないと批判すれば良い。そして国を更なる危険にさらすこと、これだけで充分だ」
〜ヘルマン=ゲーリング 1945〜
おどりゃクソ森、いつまで原爆に苦しめられるんかのう、くやしいのう、くやしいのう。……と思ったら、自国の防衛大臣にまで苦しめられるとはのう。ジャンジャンジャガイモサツマイモ。
ソ連に占領されるのを防いだんだから、アメリカが広島と長崎に原爆落としたのはしょうがない、という某国防衛大臣の発言は、某国国内はもとより、全世界から大ひんしゅくを買ったわけだけど、おなじく愛国的某国首相も それくらいのことで、やいやい言わなくてもいいでしょ? とおっしゃってるし、だけど、大多数の某国愛国者からみれば反戦運動している人間は神経過敏過ぎだヨ、戦争反対とかセンチなこと言ってばかりで、目先のことしかわかってないんだよネ。
なんせ、わしら日本人は、ことのなりゆき次第では、国家の存亡を賭けて
防衛*先制*愛国*核ミサイルを北朝鮮や中国にぶち込まなくちゃいけないんだぜ?
愛国的民族主義者から言わせていただくと、反戦とか、非核とか、ねむいこと言うやつが世界にはおおすぎだよな。
某国の文部科学省は世界に先駆けて、愛国心プログラムを入念に練り直しているところだ。
ところが、世界の教育関係者は、どいつもこいつも、メディアテラシーに重点を置いたフィンランドの教育プログラムにご執心だけど、本当に勘違いもいいところだ。だって、メディアテラシーなんてものを国民が身に付けたら、愛国心が育たないじゃないか、バカタレ!!
いいか、良く聞け。
愛は盲目。
愛は盲目。
自分たちの未来を正当化するためには、愛が何たるかを学ぶためには、愛国的見地で目をつぶらなくちゃいけないこともあるんだよ、そうだよね、アヴェさん?
☆⌒(*^-゚)v
それに、愛国的な防衛大臣は、
反戦活動をしている市民からアメリカ合衆国と多国籍企業を守らなくちゃいけない
ので、税金使ってスパイしたり、毎日、ホント、大変なんだよ。
市民潜伏型共産主義者どもがうじゃうじゃ潜んでいるからな!(byこばやしよ●のり)
もういっぺん言うぞ。
愛国的に復唱せ〜よ。
それ、愛は盲目。愛は盲目。
愛についての教育がまだまだなってない草の根某国国民は、政府やメディアが右車線を超えて歩道を走っているくらい右傾化しているというのに、いつまでも中央から左車線をとろとろと走って
「戦争はいやねえ」
なんてぬかしている。
国民の税金を使ってスパイしているから、情報に間違いはないんだ。
……ほら、まただ。
反戦運動から身を引いたシンディ=シーハンさんのインタビューやコメントが、どすのメッキーさんのブログで続々と紹介されてる。
http://hope.way-nifty.com/a_little_hope/2007/06/post_af50.html
http://hope.way-nifty.com/a_little_hope/2007/06/post_24cf.html
http://hope.way-nifty.com/a_little_hope/2007/06/post_38fc.html
「私は民主党にうんざりして、すべての関係を断ったのです。
そして、私は、なぜ私が民主党を離党するのか伝えようと、議会に、議会の民主党に手紙を書きました。その時、私は自分がこれまで時間を無駄にしてきたと気付き、非常にがっかりしたのです。そうした途端、私は攻撃され始めました。知ってのとおり、右や左から攻撃されることは、私にとって初めてのことではありませんでした。でも、いいですか、左派の人たちが、右派の人が言うような呼び方をし始めたとき、思ったのです。「家に帰ろう」と。」
共和党も民主党も、選挙公約のマニフェストは一緒なんだよ。
自民党と(日本の)民主党のマニフェストが一緒なように。
シーハンさんあなたたち合衆国国民にあるのは---そしてわたしたち某国国民にあるのは---投票して選ぶ権利“だけ”。
例えば、自民党が消費税10パーセントにアップしようと言ったら、民主党はなんと言ったと思う?
「10パーセントなんて生ぬるい。15パーセントにアップしよう!」
企業の政治献金を少しでも沢山いただくために、どれだけ過激な増税案を提出することができるか、ものすごいつばぜり合いを繰り広げているのだ。
これがメディアいちおしの二大政党制の正しい運用法。
小選挙区制との併用で、死に票たっぷり♪
それでいいのだ、会社大国日本において、“お金で買える”議会制民主主義を“効率良く”運用していく愛国的システムは、なによりも優先されなくてはならないし、重要視されるべきだっての!
♪あなたには選ぶ権利はある、しかしあなたの意見は聞く必要がない民主主義制度♪
ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか〜。
金儲けのために、愛国的国家運営のために、財界・政治家・学者たちが喧々諤々と知恵を出し合って、何十年にもわたって失敗を繰り返しながら作り上げたシステムなんだ。
(^_^;)
愛だなあ〜。
♪いくつの道を歩かなくてはならないんだろう
ひとりの人が人間と呼ばれるまでに
いくたび砲弾は飛び交わなければならないんだろう
それらが永遠に禁止されるまでに……♪
ボブ=ディランの歌なんか聞いて感傷的にならないように。
投票しても期待はしないように!
あなたの愛国的選択の自由ラララ。
あなたが愛国者になれないなら、せめて絶望するように!
愛国と宗教に参加できないなら、孤独、無力であるように!
大切なポイントだよ。
愛さなくては無力、信じられないなら孤独、忘れないように!
♪いくつの道を歩かなくてはならないんだろう〜♪
ボブ=ディランのこの歌を歌ったコロラドの女子高生は、「脅威の疑いがある」という理由で、シークレットサービスに“調査”を受けた。
21世紀にようこそ、
何の脅威かというと、国家の安全に対する脅威だってさ。
国を愛するあなたは幸福。
国を愛せない私は無力。
シーハンさんは帰宅。
ワーオ。
「とうぜん、国民は戦争を望みませんよ」
と、愛国的民族主義&モルヒネ中毒者ヘルマン=ゲーリングは語ったと言う。
「とうぜん、国民は戦争を望みませんよ。しかし結局は国の指導者が政策を決定する。そして人々をその政策に引きずりこむのは、実に簡単なことだ。それは民主政治だろうが、ファシズム独裁政治だろうが、議会政治だろうが、共産主義独裁政治だろうが、変わりはない。反対の声があろうがなかろうが、人々が政治指導者の望むようになる簡単な方法とは……。
国が攻撃された、と彼らに告げればいいだけだ!
それでも戦争回避を主張する者たちには、愛国心がないと批判すれば良い。そして国を更なる危険にさらすこと、これだけで充分だ。」
廃虚のベルリンで!
1945年、千年王国の夢のどん詰まりで。
ちゅうか、ゲーリングのこの言葉でぜんぶ説明がついちまったよ!
(^_^;)
そうだ、そうだ、そのとおり。
愛国心さえあれば、国を更なる危険にさらしさえすれば。
それでじゅうぶん。
*経験活かしてリクルート*(2007.6.29)
「俺が聞かされた話はどれも似たようなものだった。違いといえば、解雇通知をもらって自殺したのがお兄さんか、年金基金がお釈迦になって命綱が切れたのがお母さんか、ってくらいのもんだ。こういうたぐいの話はいやになるほど聞かされたので、話の頭だけを聞けば最後までわかるようになっちまったくらいだ。」
〜マイケル=ムーア〜
「わたしはことばをつづけるだろう。『勝利者の唯一の宗教は、冷酷に解釈されたダーウィニズムであり、それは、最適者のみの生存こそ宇宙の意志であると主張する』」
〜カート=ヴォネガット〜
「ハリケーンなんていらない
台風なんていらない
台風のしでかす恐ろしいことぐらい
俺たちは自分でやれるんだ」
〜ブレヒト『マハゴニー市の興亡』〜
えー、自国民をスパイしていた陸上自衛隊の情報保全隊の幹部たちのその後なんだけど、
「国民監視の経験を活かし」て、大企業や警備会社にリクルートしたらしい。
(^_^;)
どーれも、みんなが知ってる大企業ばかり。すげえ。
これがどういうことか、わかる?
この国を本当に動かしているのは、政府ではなくて、企業だということだ。
政府が企業の暴走を止められなくなった、というレベルではなくて。
『愛と誠』の影の大番長みたいなもので(ふっる〜!)、本当のドンは、投票してもらおうとノコノコ選挙に出てきたりせんのよな。
「10人ぶんの仕事を5人の労働者にやらせて、残りは退職金を払わずにクビにしたい」
「なんの制約も受けずに、軍需産業でぼろ儲けしたい」
輝かしい成功と日本国の未来のために、自民党と民主党の両党に今日も届けられる政治献金。これだ!
「利潤の最大化」、「無規制の競争」、「商品交換の普遍化」、それは企業活動の生命線であり、同時に、彼らの“社会的使命”、果たすべき“責任”ということになっている。
彼らが招いた例えば自然環境の荒廃、殺人、土着文化の根絶、汚職など政権の腐敗エトセトラエトセトラ、は、当然の結果、社会がそうあるべき姿なのだ!
ぷっ!
自分は何もしないくせに、勤勉に働く労働者の世話になるのが当然だと思い込み、協調性に欠け、公共のルールを守れず、怠けまくって社会福祉を食い物にする……
それが大企業だ。
……また本当のことを書いてしまった。
本当のことなので、今回も誰も本気にしないだろうな。
ちゅうか、ワシ、どこから仕事もらうつもりなんだろう。
(^_^;)
--☆---
私はマイケル=ムーア市民軍に非公式に入隊している。インターネットを活用して、ムーアの活動PR作戦を敢行中だ。
マイケル=ムーアの新作映画の情報が町山さんところに来たので、リンク貼っておきます。
ムーア市民軍の入隊資格は簡単で
1.『アメリカインディアン闘争史 我が魂を聖地に埋めよ』という本を読んでおくこと、2.『時計仕掛けのオレンジ』、『タクシードライバー』、『ジョニーは戦場に行った』『ソフィーの選択』、『サルバドル』、『ゆきゆきて、神軍』といった映画をひとりで観ること、3.それから共和党と民主党の違いを言えること。
(答えは、「ほとんど違いはない」だ!)
さらに私は、以上の会員資格にくわえ、日本の自民党と民主党の違いだって言えるのだ。
(答えは、「ほとんど違いはない」だ!)
ムーア市民軍日本支部の私のところには、アジアの一部民族がいかに救いがたい劣等民族であるかを、証拠を並べながら私に教え諭とそうとして、もしくは私に論戦を挑もうとして、定期的にメールをくださるかたがたがいらっしゃる。
ムーア市民軍隊員は、インターネットを利用して、多くの市民とコミットすることを推奨している。……なんだけど、ゴメン、私、誰とも議論する気がないし(BBSがないことでわかるでしょ?)、筆無精なので、メールのお返事も基本的には書いていない。
いや〜、市民軍クビかな〜。
(;^-^ゞ
しかしだ。
「あなたは小林よ●のりさんの漫画を読んだことがありますか? 読めば、例えば従軍慰安婦が強制だったなんていうのはデマだということがわかるはずです」
というようなメール貰っても、悪いんですけど、返事のしようがないでしょ?
(;^-^ゞ
漫画じゃなくて、当時の公文書に当たれよ!
と、心の中でつっこんではいるんですが。あ、書いちゃったね。
(;^-^ゞ
そう言えば、アメリカの下院外交委員会が、「ワシントンポスト・従軍慰安婦の強制はなかった意見広告事件」の件で、日本政府に公式謝罪を求める決議を賛成39、反対2で可決してしまいましたヨ。
まあ、ともかくだ。こういうのは思想うんぬん、信条うんぬん以前の問題で、簡単に手に入れることのできる歴史資料すら目を背けてしまうのみならず、意味を180度ねじ曲げて「劣等民族がウソを並べて日本を国際的に孤立させようと罠を仕掛けた」などという話なら、日本の外側に一歩でも出ればもうまったく通用しないと思うよ?
“右翼”団体、一水会の顧問、鈴木邦男氏は、Mac系プロパイダが発行している雑誌のインタビューにこう答えている。
「国民全体が右傾化していると言われていますけれど、それはつまり、国が強くなると自分も強くなるという錯覚なんじゃないかな。だから国が弱いということを認めたら終わりという気持ちになると思う。でも、僕だって弱いところがあるし、悪いこともしてきたし、悲惨な目にも遇った。それをちゃんと認めてなおかつ自分が好きだと思いたい。それを認めないで、日本は悪いことをしていないんだ、従軍慰安婦はなかったんだ、戦争中はアジアの人たちを殺さなかったんだ、と。そんなことで保たれる自分ってなんなんだろう。」
私みたいな日和見チキン野郎☆なんちゃって左翼の与太よりも、参考になるだろ?
非難されているとか、そういうふうに受け取らないで、いっぺん考えてみてはどうかしら?
……おっと、議論しないと言っておいて問いかけ口調はいけなかったよね。
(;^_^ A
鈴木氏は右翼で、私は……私に思想というものがあるとすれば……まあ「日和見チキン野郎☆なんちゃって左翼」なんだろうけれど、鈴木氏の言葉には納得できる部分がいっぱいあるし、人間的に尊敬もできると思う。
これは俺の感想ね。
「虐殺が行われなければ、いまここにはもっと大勢の人間がいたはずだ。だが、あんな虐殺にあって、それをしのげる者がいるだろうか? ホイットマン中尉と平和の取り決めをしたとき、私の心は踊り、幸福でいっぱいだった。トゥーソンとサン=ハビエルのひとびとは気が狂っているに違いない。彼らは頭も心も持たない人間のようにふるまった……きっと血に飢えていたのだろう……あのトゥーソンの人びとは新聞に文字を書き、自分たちがつくった話を伝えている。アパッチには自分たちの話を聞いてもらう人間がいない」
これは、ムーア市民軍唯一の教科書、『アメリカインディアン闘争史 我が魂を聖地に埋めよ』の中にあるアパッチ族のエスキミンジンさんの残した言葉だ。
そして私は議論しない。チキン野郎というものあるし、
議論の前に、
民族の優劣などという主張の本当の目的
に自分自身で気づかなければ、どうしようもないと思うの。
アメリカ大陸を発見したひとたちは、インディアンと呼ばれることになった先住民に対する虐殺を日常化させ、赤ん坊をライフルで撃つと「散らばってあとが大変」だから、赤ん坊だけは拳銃で殺していった。なぜ赤ん坊まで殺すかというと「将来、犯罪者となることが決まっている」「道徳観念の欠如した」「劣等な民族」だからだ。
劣等なユダヤ人やその他の少数民族からアーリア人種を守るためのナチスのあの“戦い”はどう?
……おっと、またいつのまにか、問いかけ口調になってたよ。
(;^_^ A
個人的な体験談の話をすると、私は劣等民族などというものにでくわしたことがない。劣等生物にも出くわしたことがない。
劣等ミジンコとか、劣等ミドリムシとか、劣等結核菌という話も聞いたこともない。
おトイレを覚えられない猫、抱っこされるのを嫌がる猫、甘えた猫、プランターをほじって駄目にする猫、でも劣等猫には出会ったことがない。
それは当たり前で、
私たちはミジンコに良心の呵責を感じたり、ミドリムシに対する犯罪の正当化を必要としていないから。
でもね。
もしも可能だというのなら、いっぺん劣等民族というものになってみたいよ。
マジで。
しかし、無理だ。
物理法則が光よりも速く動くことを禁じているように、この地球上で劣等生物など絶対に存在しえない。なんということだ!
私たちを含む全ての生命体は、地球上でおぎゃあと産声を上げた最初の単細胞生命体の由緒正しき子孫なんだぜ? 植物の作った酸素吸って二酸化炭素を吐いて、食って飲んで、クソすりゃコガネムシが団子にして、そこにキノコが生えて……。
ひとつでも劣等因子がまざったら成り立たないほど微妙なバランスの上に地球生命体系は成り立ってる。キノコがいなかったら? フンコガネが劣等昆虫だったら?
あんた、今ごろ地球はノグソの惑星だ!!
劣等生物の唯一の可能性は、
地球上のすべての生命体が宇宙的落ちこぼれの劣等生という説な。
あ、なんかこれはアリかもという気にさせるゾ。
(^_^;)
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